B級でもリメイクされる「リトルショップホラーズ」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

リトルショップ・ホラーズは、六十年にロジャー・コーマンが二日で撮り上げたホラー

映画だが、後にミゅージカルとしてオフ・ブロードウェーで公演され、そのヒットにより

今度は金をかけたミュージカル映画として甦った作品だ。



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http://www.youtube.com/watch?v=qcS5vg5O5pY

「リトルショップ・オブ・ホラーズ」 八十六年公開作

オリジナルにあるどちらかというと変態達の日常を巧く歌と共に

オブラートに包み、少し大人しい人、気弱で意志薄弱な人、ほんの少し

欲張りの店主と、また食人花も愛嬌がある造形にと、違和感を排除して

笑いの壷で製作されていて、金をかけると見ていて楽しいものだと、思える。

もっとも設定は変わりなく、主人公のキャラクターがほんわかした雰囲気に

包み込むから、見終わって笑っていられる・・・。



http://www.youtube.com/watch?v=bOtMizMQ6oM

スティーブ・マーチンのサド歯医者

完全にプレスリーのなりきりぶりに笑える。

サドの歯医者とマゾの患者、六十年のたった二日で、思いつくコーマンの

センスは只者でない。

持論は金をかけずに、大金を得るだから、時間が勿体無いだろうが、役をもらえる

駆け出しにすれば、懸命に演じる。

この八十六年ではビル・マーレーが、変態気味のマゾ患者を演じていたが、六十年

ものでは、ジャック・ニコルソンが演じている。


http://www.youtube.com/watch?v=Ovu0_VFJsBY

血を求める花は、最終的に自身の身体を膨らませ建物崩壊に伴い、自らも滅んでいく

にしても、花の声になんとも惹かれる。いい声だ。



http://www.youtube.com/watch?v=ts5mO7nyjkw&feature=related

ロジャー・コーマンのオリジナル版

たった二日で撮り終えるという、コーマンの常道映画だが、取り直しが惜しいから

ちぐはぐは多少目に付くが、アイデアは面白い。

変な花を窓際に置いただけで、寂れた花屋が評判を呼び、脚光を浴びる。

その花がどんどんでかくなり、その餌が血でって、「プルガサリ」といい、どこか人間の

血で成長するという、あるいは生命を維持する「吸血鬼」のあらましが魅力あるものと映る

のは、人間が本来は「血を争う」という動物がもつ闘争本能の故か・・・。

にしも、二日で仕上げた映画が、その後大作としてリメイクされるのに、コーマンはいささか

腹の中で笑っているかも・・・。独立系の作品をハリウッドが再映画化なのだから・・・。

リトル・ショップ・オブ・ホラーズ
¥3,751
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                      といったところで、またのお越しを・・・。