いつの間にかカルト的・・・、ラス・メイアー | 流浪の民の囁き

流浪の民の囁き

映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

所詮どこまでいってもB級ムービーなのだが、そこに価値を見出す人々がいて、

というか、そのはちゃめちゃぶりに、静かに笑っていたのがついつい商売上手に

載せられて、著作権などという高尚な権利を振りかざす価値のないものに光を当て

これまでジェス・フランコとかエド・ウッドとか、ロジャー・コーマンとか、どこまでいっ

ても「小判鮫」的映画が、評価されというよりも現在の映画が飽きられているだけな

気もするが、続々「柳のどじょう」で・・・、



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http://www.youtube.com/watch?v=eSdtmHhZd0I&mode=related&search =

「ファスタープッシーキャット・キル!、キル!」 六十六年公開作

悪女三人組が暴れまくるエロ・バイオレンスのある意味、快作

何しろ心無くあるのは欲望のみ、それも性欲が一番、それに付随する金

で、悪人同士でもアマゾネスぶりを発揮する三人組に敵わないが、

最後は仲間割れ的解決法で、一人死に一人死に、最後は弱々しい女に

ひき殺されて、ジ・エンドと相成る、エロと強さを兼ね備えた女達の哀れな物語

なのだが、これは前年公開の作品の主人公を女に変えてという、コンセプトが

良かっただけ・・・。

で、その三人組のリーダー格の恐ろしい顔とグラマラスな肢体の女は、道産子

という、オチが何とも・・・。



http://www.youtube.com/watch?v=PUxQx0Zoysg

「モーターサイコ」 六十五年公開作

これは上記の作品の原型的なもの、要するに悪人三人組の非道の物語。

男三人組だけに、バイオレンスも程度が落ち、ありきたりの暴力映画といった

ところである。

http://www.youtube.com/watch?v=3YHuc35SG20&mode=related&search =

「マッド・ハニー」 六十四年公開作

禿のおっさんの頭には、性欲しかない。

見境なく襲いまくる、で特徴は女はすべて巨乳という点で、そこらへんのコンセ

プトと「犯す」が合体すると、禿のおっさんが出来上がり、そこにすべてが集約し

一本筋が通る?、という原形的映画・・・。

禿はすけべの象徴の「格言」が活かされた仕上がりの映画。

だから内容は、やりまくるだけ・・・、である。




rass001


http://www.youtube.com/watch?v=owJMQ9z7oAo&mode=related&search =

「ワイルド・パーティ」 七十年公開作

メジャーでの映画としての第一弾が、この映画であるが、原形は六十六年の

女三人組で、今度はダンサーからロック・ミュージシャンと、時代背景を巧みに

取り入れ、ロックと左翼とドラッグと暴力とテンコ盛りの映画に仕上がって、ヒット

することになる。

カルト的という幾年月過ぎて、原体験のない人々が評価を見直すと、どこまで行

っても如何わしいものに、さも小賢しい裏があるみたいになるが、撮った人の娯楽

としての考えを推し量る技量は、とても無理がある。

よってB級は、地の果てまでいっても評価はそのままだ。

なんて、糞真面目に書いても、享楽的生き方を否定しない・・・。

これはこれでいい、闇雲に巨乳に拘った監督が、「ソドムとゴモラ」から一歩も抜け

出せず音楽とか映像手法の向上で古代を現代世相として映すキリスト教的規範

からの逸脱という今までのモラル崩壊を、その範囲内で描いている・・・。

先ごろ公開される「ノー・カントリー」の殺人鬼のモラルなき殺人と遭い通じる。

結局、幼い頃の知識からの逸脱に、それへの反抗と読み解くと、凄惨なものが

片方では「人の哀れ」でくくられてしまう・・・。


と、雨のせいで「お馬鹿映画」を、まともに感想しても、楽しけりゃそれで良しの

享楽的生き方の否定が綴られる・・・。

にしても、四十年前の映画が、脚光を浴びるのはやはり現在の映画が、それこそ

陳腐なものに成り下がった証左かな・・・。



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