アメリカの良心「スミス、都へ行く」 | 流浪の民の囁き

流浪の民の囁き

映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

現在の日本においても国会議員の品位と見識の低さが、度々話題になり

国民が政治に期待する気持ちを喪失させている現状では、与野党を問わず

求められている議員像を探れば、こんな古い映画まで遡らねばならなくなった。



smisu001


http://www.youtube.com/watch?v=p1d19wV1GZQ&feature=related

「スミス、都へ行く」 三十九年公開作

田舎の新米国会議員の奮闘を描いたアメリカの良心と謳われた秀作

「ミネソタから来た紳士」という原作を元にして、突如として国会議員になった

男が政界のみならず、それに「小判鮫」よろしく引っ付いているマスコミを腐敗の

原点としてやり込めてしまうという、痛快なそして胸のすく物語。

主演はジェームズ・スチュワートで、ラストのロング・ラン国会演説は圧巻である。

国民のためを思い、何が出来るかに悶々とするという。

およそ現在の日本には存在しなくなった国会議員像は、国民の嘆きを掬い取る受

け口で、獅子奮迅の颯爽たる態度は「格好いい」の一言である。

そして何より、マスコミという情報機関を「大酒のみの嘘つき」と批判する態度は、「ア

メリカの良心」と後に呼ばれる映画。

要するに誰もが口に出さないが、うすうす感じている欺瞞と権力利用による利権構造

を鋭く暴き、鉄槌を下す。で、当時、プレミアに国会議員とマスコミを招待しても誰も来

なかったらしいのに、七十年前から延々と繋がる腐敗の構図は、今更ながら誰のため

の民主主義やら・・・。

今現在見ても、頷けるのはいかがしたものか・・・。

このスミスに似た政治家といえば、日本では「田中正造」をおいていないだろう。

あの「足尾鉱毒事件」の環境破壊に対して、顕然と立ち上がり「天皇直訴」までやらかし

鉱毒に苦しむ庶民の代弁者たらんと、やはり獅子奮迅の働きをした人物だ。

晩年は金もなく、病の床で動けぬ身体を嘆いたが、それでも公害阻止に最後まで情熱を

注ぎ続けた。こういう人物が国民を代表する国会議員の姿なのだろう・・・。


http://www.youtube.com/watch?v=ijywrPg2Jv0

「田中正造」の軌跡紹介 

この動画は出身地の栃木県佐野市が制作したものではないかと思うが、実際映画も

三国連太郎主役でで制作されている。その投稿は残念ながらなかった。


生涯を掛けた国会議員、いや推されて国会議員になり、公害を知りその環境がもたらす

庶民の惨状に、議員としての責務を感じて・・・。

ここには私欲もなく、義人と称えられる人間が・・・。

それと打って変わって、新聞記者の捏造は誰のためか・・・。

そんな好例があった。

http://www.youtube.com/watch?v=lFrV5rkY6-8&feature=related

「旧軍における集団自決」を追い続ける沖縄タイムスだが、果たしてそれが真実かは藪の中

なのに、自分の意見と違うものの排除に姑息な手段を・・・、の動画である。

沖縄在住で、余りの捏造振りに我慢ならず、ブログで訴え続ける「狼魔人日記」さんのものを

引用させてもらう。

http://blog.goo.ne.jp/taezaki160925

「狼魔人日記」サイトはこちら・・・。

上の動画を見て、下の記事をお読みいただきたい。


引用開始

--------------------------------------------------------------------------

沖縄タイムス 2008年1月26日 朝刊 26面(社会面)

藤岡氏の訪問に座間味村民抗議
「軍命の強制は事実」

 沖縄戦時、慶良間諸島で起きた「集団自決(強制集団死)について、「日本軍による命令・

強制はなく、米軍の猛爆で追い詰められた住民の尊厳死だった」などと主張する「新しい歴

史教科書をつくる会」の藤岡信勝会長らが二十五日、座間味村を訪れた。反発する村民が

抗議文を手渡した。藤岡氏らは二泊三日で、座間味、渡嘉敷両島を訪れる予定だという。
 村民は、抗議文で体験者の証言や村史の記述を引用して、「集団自決」への日本

軍の命令や強制があったことを示し、「(座間味島・海上挺進第一戦隊の元隊長の)

梅澤裕氏を絶対に許さない」「座間味村民はあなた方を歓迎しません」と伝えた。
 抗議した宮里芳和さんは「私は二十年以上、体験者から聞き取り調査をしたが、

『集団自決』に軍命、強制があったことは間違いない事実だ」と話した。(写真はない)

                     ◇

>反発する村民が抗議文を手渡した

---------------------------------------------------------------------------
引用終わり

動画を見る限り、島民が抗議しているでなく、仕方なく何かが書かれた紙面を手渡している

だけなのだが、新聞紙面ではまさかの激烈な文章に早代わりである。

動画を見てしまうと、この記事の如何わしさが溢れてくるが、その前の十一万人などは、報道

機関とは到底思えない、思い込みである。

この「沖縄タイムス」は延々と集団自決を記事にしているのだが、その情熱があるなら、沖縄の

現状を変えるべく、産業振興への記事で埋め尽くすべきだろう。


映画の話しからだいぶそれてしまったが、「スミス」の熱弁で利権を思いとどまる古参議員が

出て、問題は映画では解決するのだか、実際の現状は政治プラス得体の知れない報道機関

の社会的正義を忘れた思惑をも、粉砕しなければならないのは・・・。


気分が重くなってしまった。

気分転換に、なかなかの力作の動画を、田中正造が戦った渡良瀬川にかかる橋を、ラブ・ソング

にしているものがある。

http://www.youtube.com/watch?v=hAloyYrqvFE

「渡良瀬橋」 森高千里

詩の内容にあわせたスライド・・・、その昔、その川が日本の公害の原点だったに思いをはせれば

人間は悲しみを乗り越えて進んでいくものなのだろう。

http://jp.youtube.com/watch?v=nWFBvmyJuoM&mode=related&search =

上のリンクは見れなくなってしまいましたので、追加しておきます。

同時に「沖縄」も、近隣の変な国でもないのだから、切にそう思うなぁ、この森高の舌足らずな歌う

情景は哀しいけど平和だ・・・。


banner001
                                  といったところで、またのお越しを・・・。