第二次大戦のイギリス空軍の劣勢を挽回した戦いを描いたのが、
この「空軍大戦略」である。
数的不利の状況を何とか凌ぐべく、必死の飛行士達の奮闘物語
もっとも数的優位とはいえ、徐々に戦地の拡大と共に資源の不足も
見られるようになるドイツという事情もあり、数的劣勢をカバーして
珍しくイギリスの勝利に終わる「バトル・オブ・ブリテン」
http://www.youtube.com/watch?v=43zVRey2XEs
「空軍大戦略」 六十九年公開作
この映画は、イギリス・ドイツとも対等な描写で描いている。
といっても、イギリスの勝利だからこそ、こういう描き方も出来る
もので、ただここにはスペインの持っていたレシプロ機を買い受けて
それを撮影に使ったというものもあり、飛行機の飛行シーンはそれなりに
見ごたえのあるものとなっている。
まぁバトルも旨い具合に、ミニチュアを配してなかなか迫力ある映像である。
オールスター・キャストだから、霞んでしまう役者もでるし、話が広がりすぎて
収拾がつかない感もあるのだが、バトルだけを取れば勇壮なレシプロ・エンジン
の戦いは、一瞬で決着がつく現在のジェット戦闘機にはない・・・。
まぁ、それを言い出すと複葉機へと戻っていってしまうので、歴代の名機と呼ば
れたといっても、型は違っていたりするが、戦闘機のフォルムは美しい・・・。
戦争映画がともすると、偏向や相手方の誹謗とかに使われることがままあるが、
そういったところのない分だけ、この映画は見ていて楽しかった・・・。