「素晴らしきヒコーキ野郎」に出てくる複葉ヒコーキ、それをこれまた
巧く操り、楽しく見せてもらった映画が「華麗なるヒコーキ野郎」だ。
http://www.youtube.com/watch?v=sfZhXhCGwEA
「華麗なるヒコーキ野郎」 七十五年公開作
「明日に向って撃て」「スティング」で監督したジョージ・ロイ・ヒル
の作品で、この監督のこれまでの作品同様、自由を侵されるのを
嫌う人物が主役であるが、泥棒・詐欺師からは数段アウトローを脱し
て、ヒコーキ乗りの見世物屋で、ただ時代の波がスポンサーもなく、
好き勝手に大空を闊歩できない自体になってと、これまでの作品に
漂う束縛からの脱出も根底に漂っている。
そしてここのラストは、第一次大戦のドイツの撃墜王とのバトルと、
ファンタジィーな懐古趣味も大変に満足させる映画、時代もアナログ
・スピードについていけるから、ほのぼのした味わいになるし、何より
大空をかけるのに制約もなにもいらない「自由」に飛び回りたい、許可
を必要としない「鳥」のように・・・。
といったところが、何にもまして「格好いい」・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=OoJGDBiqOxY
「紅の豚」 九十二年公開作
こちらはご存知、日本のジブリのアニメ作品。
豚に変身したヒコーキ乗りのお話し。
で、上の「華麗なるヒコーキ野郎」のラストシーンのバトル
なのだが、この映画を見ていて、あれこれどっかにあったぞ
で、ここに連ねてみた。
複葉機から飛行艇となって、滑走路が海となり、そこには海賊
ならぬ空賊って、有り得ねぇ人々が集う島ってのもあり、ここらは
上の影響もあるかなと思える「自由」の定義が、また歌に何ともな
ものを採用と、ファンタジィーな物語に、共産主義的匂いが付きま
とうが、まぁ、アニメの物語に、というかここの作品には時折色濃く
それが描かれるが、なんにしてもここの作画は棘がなく、まったり
した優雅さと、優しい曲線が、とても見ていて癒される。
人間は四角四面でなく、まろやかな曲線にこそ、安心感や癒しを
憶えるのではないか・・・。
一番の曲線といえば、勿論女性の乳房で、これが四角だったら、
あるいは角のある刺々しいものであったら、さてどうだろう・・・。
にしても複葉機や単翼単発機でも、ヒコーキのフォルムはなんとも
そのスピードと音のハーモニーがいい・・・。
といったところで、またのお越しを・・・。