愛しい東宝特撮、苦労の跡をしのぶのも一考か・・・。 | 流浪の民の囁き

流浪の民の囁き

映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

東宝の特撮技術は「円谷英二」に負うところが大きい・・・。

昭和二十九年に「ゴジラ」を公開する以前は、戦争映画における戦闘場面

での特撮に、そしてゴジラ以降、水爆実験という愚挙を批判しながら、怪獣

は次々と、破壊を繰り返していく。

そんな中に、人間の機知と勇気に焦点をあてて「宇宙・海底」を舞台にした映画があった。





http://www.youtube.com/watch?v=GJudWLbu4uY&feature=related

五十七年公開作「地球防衛軍」

へんてこな宇宙人が登場し、圧倒的武力で地球存亡の危機に対処する

科学者、叡智を結集して何とか危機を脱する。

特撮を今見ては、微笑が出てしまうが光線の出し方とか、町全体が協力する

撮影とかには、温かみを憶える。





http://www.youtube.com/watch?v=Dn5CDCV8-_8&feature=related

五十九年公開作「宇宙大戦争」

空想する月の地表の想像図や宇宙ステーションの有り様、そして物凄い

文明を誇る宇宙人に、人類は対抗出来るのか・・・。






http://www.youtube.com/watch?v=AlNbmhqZq7Y&feature=related

六十三年公開作「海底軍艦」

設定を海に求め、地底人という一夜にして水没してしまった「ムー大陸」

の高度な文明人とのやり取り・・・。

突っ込みどころは色々あるのだが、それらは左から右に受け流し・・・。

後に「惑星大戦争」でも活躍する「轟天」の華々しい独り立ちデビュー

「怪獣」ものの映画の合間に作られた作品群だが、未知なる物への興味と

こうであったらの想像力が、今では陳腐なものであるのだが、この当時とし

てはなかなかに面白い・・・。


特殊撮影技術の苦労が、年代を経て行くに従って「ほのぼの」した作り物へ

の愛着を感じられるようになる。

もっとも並べてしまうと、予算の関係からか使いまわしの場面や道具が散見

でき、微笑まざる得ない。

それにしても日本製の空想科学映画は、その着想と当時としてはなかなかに

ミニチュア技術の発達が、外国でも受けると見えて、よーつべにアップされて

要るものが多い。

こちらとしては大変ありがたいが、著作権の方面からかすぐに削除されるって

ことも、一応エントリー時点では、見れているものもいつしか削除となってしま

っているってなことがあり、その時はご容赦を・・・。

東宝の特撮には、日本特有の湿り気が感じられ、というかフィルムの関係から

か、見ていて乾燥した宇宙のはずなのに水分が感じられて、独特の宇宙が

出来上がっている。

にしても、沢山の作品が投稿されているので、またエントリーを改めて・・・。


                      といったところで、またのお越しを・・・。