今だから新鮮 ストップ・モーション・アニメーション | 流浪の民の囁き

流浪の民の囁き

映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

電子機器が発達し、映画の世界にも多く取り入れられているゴンピューター

グラフィックスだが、みていてうそ臭さが漂ってくるようで、使われているだけで

その映画の魅力が半減するようで、何ともいただけない。

その昔、表題のような手法で映画に巨大生物を活躍させた人達がいる。

で、その動きをいまさらにみて見ると、これが何とも人間の温もりを感じることが

出来る。

コンピューター・グラフィックとは比べ物にならない見劣りがするのだが、その分

人間の温かな愛情が注がれているようで、見ていてとても安らぎを覚える。



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推理科学小説には「失われた大陸」という語句は、とても自然に入り込める。

情報発達と共に、未知への憧憬が失われるとロマンはなくなってしまう。

情報が不足していた時代には「失われた・・・」は、何とも魅惑を持ったもの

未知への憧れは、幼い人間にとって相当なロマンが・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=r_OigwNDt0Q

「失われた大陸」1951年

このストップ・モーション・アニメは、ウィリス・オブライエンではないかと

思うのだが、勿論レイ・ハリーハウゼンも参加しているだろう。

にしてもここに登場する恐竜のデフォルメは、このままお子様番組で使える

微笑ましいものである。


http://www.youtube.com/watch?v=oEm1c-sBRfY

こちらは大タコが大暴れするもの。

犠牲になる都市は「サンフランシスコ」

低予算でミニチュアさえ壊せず、自分達の手作業で壊す部分はアニメにして

完成させた労作。そうやって見ると壊すものにも愛着が湧く。



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http://www.youtube.com/watch?v=TMfxXDibJ18

「恐竜gwangi」

ウィリス・オブライエンが構想を練ったメキシコが舞台の映画

レイ・ハリーハウゼンが完成させたもの。


http://www.youtube.com/watch?v=YcB8bgsqrCI

で、こういった手法を「ダイナメィション」と呼ぶそうです。

解説動画がありました。


ついでの画像
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ハマー・プロが恐竜のブ゛ームに乗って「スケベ根性」丸出しで作った

映画「恐竜百万年」、内容はなし、ただあるのはえらくグラマラスな女を

見せて、客のスケベ根性に賭けたハマーの得意作。

イグアナに何をつけてもイグアナだなぁ・・・。

動画なしです。


恐竜の動き、特殊撮影の気苦労が覗けるのは、今となっては新鮮である。

にしても技術の進歩は、相当に早い。

もっとも情報の不足が、妄想や想像力を無限大にしたものだが、それらが

失われていくのも確か・・。

後はもう「未確認飛行物体」か「未確認生物」くらいになった。

それらも千九百三十年から五十年時代のもには、なかなかに夢が詰まっていた。

今度はそちらを・・・。


                         てなことで、またのお越しを・・・。