湿った大地が、男臭い男を呼び込む「続荒野の用心棒」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

このブログのドメインにしている「django」だが、なぜかドイツで一番

人気のある名前なのだそうな、これは「続荒野の用心棒」という映画

の主人公の名前からである。今から四十年以上前の作品なのだが、

これがなかなかいい出来で、低予算にもかかわらず、出だしから飽

きることなく、またはらはらどきどきし、最後のシーンは胸がすっとする。

「勧善懲悪」のとても分かりやすい映画だった。

このところ食品に及ばず話題になるパクリだが、これもそれに漏れず

黒澤監督の「用心棒」をコピーした「荒野の用心棒」にイタリアらしい

おどろおどろした肉付けをし、バクリのバクリ作品である。

で全く関連も無いのに日本では「続」にしてしまったから、さあ大変

この主演のフランコ・ネロの好演で、続編が作られてしまった。


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続荒野の用心棒のインパクトのあるシーン、二つ

http://www.youtube.com/watch?v=nZx9sNXv9h0&mode=related&search =

出だしの棺おけを引っ張るシーンで、度肝を抜かれて映画に引き込まれていく


http://www.youtube.com/watch?v=IDFw695MBb4

ラスト・シーンの有り得ない解決法だが、敵の説教臭さが嫌味で、よりラストの

盛り上がりを演出し、胸がスカッとする終わり方だ。


話の続き、フランコ・ネロの続編は「djangoⅡ」だからそうすると続々荒野・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=3xbdoBKMurg&mode=related&search =

ネーミングが、「マカロニ・ウェスタン」でここらへんから少し配給会社は

頭を絞るのを辞めたらしくこれ以降の作品はやたら「用心棒」か「ジャンゴ」

をつけたものが嫌というほど公開されていった。

この作品は日本公開されていないと思う・・、私は見ていないからだが、

もう少し邦題を考えておけば、良かったのでは・・・。

もっとも続編といってもヒットすると大概、予算が増えるから話は大きくなっ

て、全くあの湿った感じが失われて、ただの西部劇・・・。

にしても、砂塵舞う荒野から泥んこの湿った荒野の斬新さは、このフランコ・

ネロの表情とも合致して、インパクトは大だった。

しかしなぜこの映画が日本以上にドイツをはじめヨーロッパでヒットして、一

躍「django」の名前が広まったのだろう・・。

西部劇といえばアメリカだが、この「続荒野の用心棒」には雰囲気が感じられ

なく、湿った大地とうらぶれた村が国籍不明なところが、より良かったのか・・。

で、ファンが製作した動画があったので、それもリンクしておくことにする。

どこにでも憧れる人がいるのは嬉しくなるが、日本でも「スキヤキ・ウェスタン

ジャンゴ」が公開されるらしい、楽しみではある。

http://www.youtube.com/watch?v=ZRpw12JOZZg&mode=related&search =

日本人もオタク気質があるが、あちらのオタクも相当なものだ。

しかし熱中出来るものがある人は、それだけで幸せである・・・。


          ではでは・・・、         またのお越しを・・・。