どうも。旧安倍派にとっては石破政権下の日米関税交渉は納得いかないものでしょう。親米どころか媚米の旧安倍派からすれば、米国と交渉するなど畏れ多く、ただ米国の要求を丸飲みしてケツを舐めるのが流儀だからです。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ヴァギナ&ヴァージン』です。
暗闇の中で何重もの暗幕が開き続け、やがて巨大な目が浮かび上がり、観客を見つめる。1994年公開作品。監督は園子温。
園子温監督の初期短編作品です。アートで前衛的な実験映画に仕上がっています。
何重もの暗幕が開き続け、奥へ奥へと進んで行くのは膣のメタファーでしょう。巨大な目に見つめられるのは、いつもスクリーンを見つめる観客が見つめ返される初体験をするということでしょう。後者はニーチェの『善悪の彼岸』にある「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」というフレーズを匂わせています。
アート作品の解釈は見る者に委ねられ、何らかの解釈をさせれば、作品として成功です。その解釈が難解であればあるほど、作品の価値は上がります。若き園監督が本作を作ったことに「どうだ、これが分かるか?」という若気の至り、または才気走った様子を見ることができるのです。
★☆☆☆☆(2025年8月5日(火)インターネット配信動画で鑑賞)
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