どうも。広末涼子の件で取調状況までマスコミに漏洩する捜査機関は職業意識が低いです。その捜査機関が袴田事件で残酷な冤罪被害を生んだ静岡県警ですからね。またやらかしているなという印象です。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『猿の手』です。
三つの願いを叶える代償に災いをもたらす呪物「猿の手」が、ある平和な家庭の下に届く。1948年製作のイギリス映画で、日本劇場公開不明。監督はノーマン・リーで、出演はミルトン・ロズマー、マイケル・マーティン・ハーヴェイ、メグズ・ジェンキンス。
W・W・ジェイコブスの短編小説を原作とするホラー映画です。プロットは藤子不二雄Ⓐの漫画『笑ウせぇるすまん』やテレビドラマ『世にも奇妙な物語』にありがちな話です。
呪いというオカルトが原因だと明示していない点は良いです。オカルトだのスピリチュアルだの不思議な力が働いたのではなく、単なる偶然と個人の思い込みの産物で説明可能です。むしろ後者を原因とする方が不思議で怖いものがあります。非合理的・非科学的な原因を求めるのは知的な怠惰であり、逃げでもあります。
本作の上映時間は1時間程度ですが、それより長く感じられます。どうも原作小説にないエピソードやキャラクターが追加されていて、それによって間延びしたのでしょう。一つのアイデアに集中していれば、間延び感は軽減したかもしれないと思えて残念なのです。
★★☆☆☆(2025年3月20日(木)インターネット配信動画で鑑賞)

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