【映画評】男のコたち反省しなさい | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。高い関税をかけないと自国の商品が競り負けるならば、それはアメリカの敗北でしかありません。そんな落ち目のアメリカにしがみつきますか。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『男のコたち反省しなさい』です。

 

AV女優二人の心理が暴かれる。1989年公開のアダルトビデオ作品。監督は園子温で、出演は紫こまち、麗美、家入淳、井口昇。

 

若き日の園子温が監督したアダルトビデオです。劇場用映画ではありませんが、ここしばらく園監督の初期作品を鑑賞してきた流れで取り上げます。

 

無名時代の園はAV仕事も引き受けていました。更に驚くことに、後に『片腕マシンガール』などを監督する井口昇が男優として出演しています。『うる星やつら』のラムちゃんしか愛せない童貞高校生役です。濡れ場シーンでは、緊張のあまり勃起しない役立たずぶりを発揮するという切ない役どころです。

 

女優の麗美は濡れ場シーンで喘ぎながら、途中で素に戻って話し出します(すなわち演技だったとバラしています)。女優の紫こまちには生き別れの兄がいるという悲しいエピソードが挿入されます。そして女優二人が画面越しに女だけに奉仕させるのではなく、男からも奉仕しろと主張してきます。園監督は視聴者を萎えさせようと挑発しているかのようです。

 

そしてラストに「麗美……1998年の晴れた午後、1000人目の男とヤッタ矢先、地元××病院にて脳軟化症で死亡」という嘘か本当か分からない衝撃テロップを入れてきます。園監督はアダルトビデオでも我流を貫くということなのです。

 

☆☆☆☆(2025年3月15日(土)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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