【映画評】白く濁る家 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。トランプ政権が50万人超の移民を強制送還させることによって、アメリカの労働力と消費力は確実に減退します。バカをトップに選んだアメリカの自滅ぶりに中国はニヤニヤが止まらないでしょう。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『白く濁る家』です。

 

婚約者である香苗とともに、6年ぶりに母・悦子がひとりで住む実家へと帰る良典。 長らく疎遠だったが、事故死した弟・悟の七回忌のため、そして香苗の妊娠をきっかけに帰郷の決心をしたのだった。 2人をあたたかく迎え入れつつも、どこか様子がおかしい悦子に、良典はある疑念を持つ。 その夜。香苗を襲う「聞いてはいけない音」が、すべての地獄の始まりだった(Filmarks映画情報より引用)。2019年製作で2022年公開作品。監督は田中博巳で、出演は斎藤嘉樹、藤本泉、成嶋瞳子。

 

上映時間44分の短編ホラー映画です。製作資金の一部はクラウドファンディングで集められ、20代の若手スタッフが参加しています。このような映画の作り手は応援したくなります。

 

本作は作品全体を不気味な雰囲気で貫くJホラースタイルで演出されています。鮮血や人体破壊のグロ描写も、突然大きな音で驚かせるジャンプスケアもありません。

 

ストーリーは村単位ではなく家単位の『ミッドサマーのようなものです。韓国映画の『黒く濁る村』との共通性は未見なので分かりません。

 

回収されない伏線があるのは気になります。しかし母である者の狂気を徐々に見せながら、母になろうとする者の狂気を匂わせるラストまで短編ゆえに退屈させることがないのは評価したいのです。

 

★★☆☆☆(2025年3月8日(土)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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