【映画評】LOVE SONG | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。選挙において人柄より政策で選ぶべきと言われがちですが、最近の知事や市長のパワハラ案件を考慮すれば、裏の顔を含めた人柄も重要なファクターだと思わざるを得ません。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『LOVE SONG』です。

 

古びた洋館に目覚まし時計が鳴り響き、「俺」が目を覚ます。1984年公開作品。監督と主演は園子温。

 

園子温監督の8ミリ短編処女作です。現在は出演女優への性加害疑惑によって表舞台から消えている園監督ですが、本作品に罪はないので鑑賞しました。

 

上映時間9分で出演者は園監督が演じる「俺」の一人だけです。しかも台詞が一切ないのでサイレント映画のようでもあります。

 

目を覚ました「俺」は歩き始めます。この演者を歩かせたり走らせたりする演出は、後の園監督作品でも見られます。処女作にして自分の演出スタイルを確立していたということです。

 

本作は園子温という表現者の自己紹介であり、ここから園子温を始めるという意味で目覚めというテーマを選んだと思われるのです。

 

☆☆☆☆(2025年3月6日(木)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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