徳光康之著『転生したら昭和中堅レスラーだった件』(ぶんか社発行・第1巻880円と第2巻1,100円)を読みました。
不慮の事故で死亡した49歳のプロレスファンが、木村健吾をモデルにした中堅レスラーに異世界転生し、そこで正史と異なる日本プロレス史を体験するというSFファンタジー漫画です。
プロレスファン必読の『最狂超プロレスファン烈伝』で知られる徳光康之が、おたくセンスを爆発させて生み出した妄想を作品に昇華させました。
近年、昭和プロレス関係者が引退したり、鬼籍に入ったりすることで数々の秘話の封印が解かれ、プロレス界を震撼させた事件の真相が明らかになっています(但し利害関係によって証言が矛盾することも多々あります)。それが本著を生む時代的背景です。
作中では、プロレスファンが望んでいた夢の対決が実現し、『プロレス・スターウォーズ』(原康史原作、みのもけんじ画)を読んだ時のような興奮を味わえます。ファンタジー・ファイト(WRESTLE-1ではない)に、おっさんプロレスファンは「徳光先生ありがとう!」と号泣しながら感謝せずにせずにいられないのです。

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