どうも。「先生」ではなく「私たちの(使いっ)パシリ」を選ぶのが選挙です。選挙活動は就活であり、有権者は有能なパシリを採用する面接官です。立候補者も有権者も、そこを勘違いしてはいけません。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ザ・ギニーピッグ2 ノートルダムのアンドロイド』です。
心臓病の姉を救うため、マッドサイエンティストの弟が若い女性の死体を手に入れようとする。1988年公開のオリジナルビデオ作品。監督は倉本和比人で、出演は日野利彦、田口トモロヲ、伊織祐未、美鈴、高樹澪。
1988年から1989年にかけて発生した東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件で話題になったスプラッターホラーシリーズの第6作です。劇場用映画ではなく、オリジナルビデオ作品ですが、鑑賞する機会を得たので観てみました(現在は廃盤)。
小柄なマッドサイエンティスト役を演じる日野利彦を初めて見たのは、寺山修司監督の短編実験映画『一寸法師を記述する試み』です。その体格ゆえに演じられる役が限られるので、日野が主演する本作は珍しい部類になります。
本作の見所は田口トモロヲの顔芸です。マッドサイエンティストによって首だけにされる男を熱演しています。スキンヘッドに眼鏡という風貌で、顔面の筋肉をフル活用する怪演は強烈な印象を残します。
しかし日野と田口の個性や持ち味を活かし切れないほど、本作の演出と脚本が悪いです。更に本シリーズの売り物である突き抜けたグロ描写もありません。
何やら意味ありげな台詞は安っぽいアート気取りでしかなく、シリーズ中で一番の駄作という評価をせざるを得ないのです。
★☆☆☆☆(2024年9月14日(土)インターネット配信動画で鑑賞)

にほんブログ村 映画評論・レビューに参加しています(よろしければクリックを!)