【映画評】ギニーピッグ4 ピーターの悪魔の女医さん | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。検察の再審控訴断念によって袴田巌さんは冤罪だったことが確定したのですから、事件名を「袴田事件」ではなく、「静岡県警証拠捏造事件」にすれば、事の顛末が分かり易いのではないでしょうか。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ギニーピッグ4 ピーターの悪魔の女医さん』です。

 

潜りの女医が奇病の事例を紹介する。1986年公開のオリジナルビデオ作品。監督は喰始で、出演は竹中直人、渡辺信子、梅垣義明、柴田理恵、久本雅美、中村ゆうじ、古田信幸、景山民夫、今村ねずみ、EVE、立松和平、小川菜摘、林家こぶ平、吹越満、佐藤正宏、村松利史、鈴政、なんきん。

 

1988年から1989年にかけて発生した東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件で話題になったスプラッターホラーシリーズの第4作です。劇場用映画ではなく、オリジナルビデオ作品ですが、鑑賞する機会を得たので観てみました(現在は廃盤)。

 

前作『ギニーピッグ3 戦慄!死なない男』に続くホラーコメディ路線です。監督は放送作家で劇団WAHAHA本舗主宰の喰始(たべ・はじめ)で、WAHAHA本舗メンバーは勿論のこと、喰の人脈を活かした多彩なキャストが出演しています(当時は林家こぶ平も吹越満もWAHAHA本舗所属でした)。

 

常識外れな奇病がオムニバス形式で次々と紹介されます。人体破壊などグロ描写はありますが、怖さや気持ち悪さより面白さが優先され、コント集というのが適切です。竹中直人の顔芸、中村ゆうじのパントマイムは流石であり、こぶ平(現・林家正蔵)は……まあ、いいでしょう。

 

連続幼女誘拐殺人事件の犯人である宮崎勤の自宅から警察に押収されたのは本作のビデオテープです。しかし本作の内容を観れば、それが幼女誘拐殺人の犯行動機になるとは到底思えません。結局、理解不能な事件に直面した世間の集団パニック心理を鎮めるため、スケープゴートにされたのが「ギニーピッグ」シリーズなのです。

 

★★☆☆☆(2024年9月6日(金)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

にほんブログ村 映画評論・レビューに参加しています(よろしければクリックを!)