どうも。「移民はペットを食う」とデマを吐くドナルド・トランプと、「朝鮮人は犬を食う」と馬鹿にする日本の差別ジジイは、知的レベルが低い愚か者であることに変わりありません。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『海女の化物屋敷』です。
亡霊に悩まされている親友・青山由美の依頼で、婦人警官の仁木恭子は事件の調査を始めた。やがて、青山家に眠る莫大な財宝をめぐり、陰謀が進行していることが判明する(allcinemaより引用)。1959年公開作品。監督は曲谷守平で、出演は三原葉子、菅原文太、瀬戸麗子、万里昌代、沼田曜一、国方伝、岬洋二。
新東宝のエログロ路線で生み出された怪談調のサスペンス・スリラー映画です。超常現象に遭うオカルトではなく、謎解き要素があるミステリーです。
物語の舞台を漁村にして海女を登場させたのは、合法的に露出の多い女体を映すためです。海から上がって衣服が水に濡れると、うっすらと乳首の形が浮かび上がります。そうしたエロによって男性客を呼ぼうという魂胆です。
主人公の仁木恭子役を演じる三原葉子も肉感的なボディーを披露します。その見た目から熟女感が強めですが、三原は公開当時26歳です。
野々宮刑事役の菅原文太は、東映移籍後の活躍ぶりを想像できないほど爽やかです。海パン一丁で仁木を救出するために活躍する姿は、元祖海パン刑事です。
水木教授役の沼田曜一は、後の『地獄』で見せたように不愉快で卑劣な悪人を演じます。その幕引きはカッコ悪いもので、それによって観る者はスッキリして溜飲を下げます。
他のメジャー映画会社の作品に比べ、チープな作りであることは否めません。ストーリー展開は先が読み易く、謎解きは簡単です。しかし、三原、菅原、沼田など出演者が演じるキャラクターの濃厚さで面白くなってしまうのです。
★★★☆☆(2024年8月15日(木)インターネット配信動画で鑑賞)
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