どうも。賃上げしたら会社が潰れるという中小企業経営者はいるでしょう。しかし賃上げしなければ人材は集まらず、むしろ離れて会社は潰れます。どうせ潰れるならば、一か八かで賃上げする方がいいでしょう。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『生首情痴事件』です。
愛人と暮らすために遺産を相続した妻を殺害した男が、夜な夜なその妻の生首の亡霊に苦しめられる(allcinemaより引用)。1967年公開の成人映画。監督は小川欽也で、出演は鶴岡八郎、火鳥こずえ、高月絢子、椙山拳一郎、泉ゆり、泉田洋志、冬木喬三。
大蔵映画製作・配給の怪談ピンク映画です。先日紹介した『怪談バラバラ幽霊』の一年前に公開されました。同作と監督(小川欽也)、脚本(津川京一)、撮影(石橋秀光)、音楽(長瀬貞夫)、出演者(鶴岡八郎、椙山拳一郎)が重複しているので、大まかなテイストは同じです。
欲望のために妻を殺害する極悪男、醜くなった顔で復讐する妻の亡霊、蛇のイメージは『四谷怪談』を踏襲しています。同作の現代版という見方もできます。新東宝の名作『東海道四谷怪談』の夢をもう一度という意図でしょうか。
最終的に極悪男と彼に加担した欲まみれ人間たちは全滅します。スッキリするカタルシスを得られるラストです。しかし、この強欲を戒める教訓的要素はピンク映画本来の目的に沿わないような気がするのです。
★★☆☆☆(2024年7月31日(水)インターネット配信動画で鑑賞)
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