【映画評】サスペリア・テルザ 最後の魔女 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。たかだか行政府の長(内閣総理大臣)の辞任確定(総裁選不出馬)が、終戦79年より大きく扱われた8月15日の大新聞の一面見出しは狂っています。終戦記念日は8月15日だけで、ポスト岸田など8月16日以降も話題にできるのですから。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『サスペリア・テルザ 最後の魔女』です。

 

イタリア中部の古い墓地脇から、19世紀の棺と遺品入れが発掘された。ローマの古代美術館で働くサラは、副館長に誘われて遺品入れを調べるうちに、封印されていた邪悪な魔女“涙の母”を甦らせてしまい……(映画.comより引用)。2009年日本公開作品。監督はダリオ・アルジェントで、出演はアーシア・アルジェント、クリスチャン・ソリメノ、アダム・ジェームズ、モラン・アティアス、ヴァレリア・カヴァッリ、フィリップ・ルロワ、ダリア・ニコロディ、コラリーナ・カタルディ・タッソーニ、市川純、ウド・キア。

 

ダリオ・アルジェント監督の『サスペリア』『インフェルノ』と連なる“魔女三部作”の最終作です。前二作を観ていなくても、それなりにストーリーを理解できます。

 

主演はアルジェント監督の実娘であるアーシア・アルジェントです。目力の強いルックス、細身の巨乳というスタイルの良さから、もっと売れてもいいのにと思います。お父さんの変態的な作風が出世の足枷にでもなっているのでしょうか。

 

アーシアの由来はASIAであり、アルジェント監督の日本好きが名づけの理由であるそうです。この日本好きのせいなのか、日本出身の魔女(市川純)が登場します。魔女は日本語の台詞を発してアーシアを襲いますが、酷い返り討ちに遭います。魔女役の市川は、イタリアのテレビドラマで主演を務めたことがある日本人俳優です。

 

強引な展開やストーリーの不整合など粗が目立つ作品です。本作は一応ミステリーの体裁を取っており、それならば失格の出来です。しかし、アルジェント監督が表現したいのはエロとグロだらけのグランギニョール(猟奇的な見世物)なので、その点では合格の出来なのです。

 

★★★☆☆(2024年7月9日(火)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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