【映画評】呪いの館 血を吸う眼 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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どうも。円安が切実なのは海外旅行に行く富裕層より、原油や原材料の高騰に悩む農家や町工場であるにもかかわらず、マスコミ(特にテレビ)が積極的にインタビューするのは前者です。ボンクラめ。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『呪いの館 血を吸う眼』です。

 

幼い頃から一つの幻影に悩まされている秋子。その幻影とは、金色に輝く瞳を持つ男の姿であった。やがて成人した秋子は、恋人の催眠療法を受け、悪夢の中に登場する洋館を訪れる。そこには、彼女を花嫁として迎えようとする吸血鬼の影があった……(allcinemaより引用)。1971年公開作品。監督は山本迪夫で、出演は藤田みどり、江美早苗、高橋長英、岸田森、高品格、大滝秀治。

 

幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形』に続く怪奇映画「血を吸う」シリーズ第2弾です。日本では珍しい吸血鬼映画です。

 

ユニヴァーサル映画やハマープロダクションでヒットした吸血鬼映画のテイストを再現しようとすれば、現代日本的な要素が邪魔になります。そこで物語を湖畔の村近辺のみで展開し、外界との接触を断とうとしています。前作の欠点を補おうとする試みです。

 

どれほど脚本や演出で工夫しようとも、肝心なのは吸血鬼役です。本作の吸血鬼役は岸田森で、そのクールかつ不気味な雰囲気は適役でしかありません。岸田の怪演によって本作は吸血鬼映画としてのクオリティーを上げています。

 

秋子(藤田みどり)の恋人である佐伯(高橋長英)が医師であるにもかかわらず、簡単にオカルト的なものを信じるのはどうかなど疑問点はありますが、90分以内で観られる娯楽映画としては十分な出来なのです。

 

★★★☆☆(2024年3月27日(水)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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