【映画評】そして人生はつづく | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。水原一平元通訳の事件で驚いたのは、電話一本で他人の口座にある大金を動かせてしまうほど、アメリカの銀行のセキュリティーが意外と緩いことです。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『そして人生はつづく』です。

 

イラン北部で起きた大地震は「友だちのうちはどこ?」を撮影したコケール村にも容赦なく襲いかかった。監督は映画に出演した兄弟の安否を確認するため、息子を連れて被災地へと車を走らせる(映画.comより引用)。1993年日本公開作品。監督はアッバス・キアロスタミで、出演はファルハッド・ケラドマンド、プーヤ・パイヴァール。

 

アッバス・キアロスタミ監督によるイラン製セミドキュメンタリーです。1990年のイラン大地震発生から半年後に撮影されているので、画面に映る瓦礫は本物です。

 

ロードムービー形式であり、旅の途中で大きな事件は起こりません。だから本作の鑑賞には、睡魔に負けない集中力を要します。

 

本作には災害に挫けることなく、復興のために強く生きる被災者の姿が映像で記録されています。もし今年の能登半島地震の被災地で映画撮影をすれば、「不謹慎だ!」や「迷惑だ!」など罵詈雑言や誹謗中傷をネット上で浴びせられることになるでしょう。

 

マスコミが伝えきれなかった被災者の思いを記録することは、バカが勝手に「被災者のお気持ち」を代弁することより、ずっと被災者に寄り添っていますけどね。

 

★★☆☆☆(2024年2月20日(火)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

 

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