【映画評】女高生偽日記 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。政治倫理審査会は裏金の真相究明のためではなく、愚民が偉そうな政治家を懲らしめてストレス解消するガス抜きショーに成り下がっています。本気で真相究明するならば、しらばっくれる議員より不記載した会計責任者を呼んで問い質すべきです。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『女高生偽日記』です。

 

大人を夢見る女高生の幻想の中での男たちとの官能の世界を描く(映画.comより引用)。1981年公開の日活ロマンポルノ作品。監督は荒木経惟で、出演は荒井理花、森村陽子、萩尾なおみ、浅見小四郎、小池雄介、島村謙次、吉原正皓、港雄一、影山英俊、吉沢由紀、江崎和代、小川亜佐美。

 

“アラーキー”で知られる写真家の荒木経惟が初監督した日活ロマンポルノ作品です。冒頭、まだ髪がある頃の荒木監督が本人役で出演しています。

 

80年代の流行風俗である原宿竹の子族やノーパン喫茶が撮られています。またジャズバーでの乱痴気騒ぎシーンに赤塚不二夫と“クマさん”こと篠原勝之がカメオ出演しています。これらの映像には歴史資料としての価値があります。

 

本業が写真家である荒木監督なので、静止画として見た場合の構図は優れています。しかし、それを動画として展開した場合、ぎこちなさが生じます。本作のカットを選び出して写真集にすれば、すごい映画のように思わせることができそうです。

 

荒木監督は自分の出演シーンで「今度日活で『不思議の国のアリス』を撮る」と発言し、劇中には何度もウサギが登場します。これらによって、本作は少女が大人になる通過儀礼を描いたアラーキー版『不思議の国のアリス』であると解釈できるのです。

 

★★☆☆☆(2024年2月6日(火)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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