どうも。能登半島地震被災地でも被害が少ない地域はあります。その地域(金沢市や富山市)で豪遊して散財するのは立派な復興支援です。それでも「行くな!」と言って旅行者を萎縮させるのは風評被害であり、百害あって一利なしです。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『シークレットウインドウ』です。
人気作家レイニーの前に、彼が自分の小説を盗んだと糾弾する男シューターが出現。身に覚えのない言いがかりに困惑するレイニーだが、その日から彼の周囲で奇妙な出来事が続出する(映画.comより引用)。2004年日本公開作品。監督はデヴィッド・コープで、出演はジョニー・デップ、ジョン・タトゥーロ、マリア・ベロ、ティモシー・ハットン、チャールズ・S・ダットン。
スティーヴン・キングの小説を原作とするサスペンス・ミステリー映画です。『シャイニング』や『ミザリー』と同じく、主人公は小説家です。
主人公である小説家のレイニー役を演じるのはジョニー・デップです。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジャック・スパロウ役でも分かるとおり、汚い格好をしてもカッコいいのはデップの長所です。
ミステリー物だから、結末に至るまで伏線が張られています。監督のデヴィッド・コープは脚本家でもあるので、伏線の張り方と回収に整合性を持たせています。ただし、その整合性ゆえに勘の鋭い人ならば、序盤でのレイニーと家政婦の台詞のやり取りで物語の展開を読めてしまいます。
ネタばれになるので詳しく書きませんが、物語の結末に説得力を持たせるために、二枚目から汚れ役、更に狂気まで演じることができるデップを主役にしたのでしょう。その配役は成功しています。
小説家は現実と異なる世界、現実にいない人物を創作できる「創造主」です。本作から、原作者であるキングの自分の仕事に対する矜持のようなものを感じられるのです。
★★★☆☆(2023年12月11日(月)インターネット配信動画で鑑賞)
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