【映画評】無鉄砲大将 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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どうも。大手コンビニエンスストアが今年もクリスマスキャンペーンを実施しています。セブンイレブンはSEVENTEEN(韓国)、ファミリーマートはTWICE(韓国)、ローソンは松山ケンイチ&王林(青森)を起用しています。韓国に対して青森で挑むローソン。東北の民としてローソン推しです。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『無鉄砲大将』です。

 

正義感の強い高校生が空手を武器にしてヤクザと戦う。1961年公開作品。監督は鈴木清順で、出演は和田浩治、清水まゆみ、菅井一郎、佐川ミツオ、富田仲次郎、山岡久乃、小沢昭一、芦川いずみ、葉山良二。

 

鈴木清順監督で和田浩治主演の青春アクション物です。『くたばれ愚連隊』『東京騎士隊』とは設定もキャラクターも異なりますが、監督と主演が同じなのでシリーズ物という認識だったのでしょう。

 

鈴木監督がシリーズのマンネリ化を嫌ったのか、それとも和田の新たな一面を見せようとしたのか、前2作に比べて暴力描写が強めです。何しろ主人公が戦うヤクザ側に殺し屋までいますから。

 

そのヤクザ側に野呂圭介が配役されています。野呂はテレビで『元祖どっきりカメラ』のネタばらし役を長年務め、現在は陶芸家として活動しています。清順作品の常連脇役であった野呂は、奇想天外な人生を送っています。

 

印象に残ったのは、主人公とヤクザがガレージで乱闘する終盤のシーンです。乱闘中、突然真っ赤な照明に変わります。ストーリー上は何ら必然性がないので、単に画が映えることを意図した演出だと思われます。そこに、いわゆる清順美学を見てしまうのです。

 

★★★☆☆(2023年11月28日(火)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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