【映画評】きさらぎ駅 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。秋田県知事の四国けなし発言を共同物産展開催で「災い転じて福となす」的に丸く収めようとする向きがあります。しかし、そもそも災い(人災)があってはならないのです。「戦争に負けた日本は高度経済成長を成し遂げた。だから戦争を始めたのは正しい」という論理は狂人の戯言でしょう。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『きさらぎ駅』です。

 

2004年、「はすみ」と名乗る女性が、この世に存在しない「きさらぎ駅」にたどり着いた体験をネット掲示板にリアルタイムで投稿していたが、突然書き込みが止まったことで様々な憶測を呼び、現代版「神隠し」として話題となった。それから十数年後。大学で民俗学を学んでいる堤春奈は、「きさらぎ駅」を卒業論文の題材に選ぶ。投稿者「はすみ」の正体が葉山純子という女性だと突き止めた春奈は、調査の末にようやく彼女と連絡を取ることに成功するが……(映画.comより引用)。2022年公開作品。監督は永江二朗で、出演は恒松祐里、本田望結、莉子、寺坂頼我、木原瑠生、芹澤興人、佐藤江梨子。

 

インターネット発の都市伝説を基にしたホラー映画です。「きさらぎ駅」体験者である葉山純子役を佐藤江梨子が演じています。久しぶりに姿を見ましたが、熟れてきたサトエリも良いですね。かつての同僚だった小池栄子とMEGUMIに負けず劣らずの存在だと思います。

 

ストーリー構造は30年前にフジテレビで放送されていたドラマシリーズ『if もしも』に近いものがあります。前半と後半で類似の流れを反復するので、前半を主観的映像(POV)に、後半を客観的映像にするという観客を飽きさせない工夫をしています。

 

そうした工夫は見られますが、鑑賞年齢を制限されないようにするため、グロ描写は弱めで恐怖演出も緩いです。それでも、本作と同じ永江二朗監督の『隙間女 劇場版』に比べ、出演者の演技力が作品の粗さを補っています。そして何よりもサトエリの姿を見られたことで私の作品評価は甘めにならざるを得ないのです。

 

★★★☆☆(2023年10月21日(土)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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