どうも。中国の水産物禁輸に対抗するため、日本の魚を食べて応援とか言っていますが、大事なのは消費「量」ではなく、消費「額」です。今の日本の消費者が中国の消費者並みにお金を使えるとは思えませんけどね。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『トゥームレイダー』です。
トレジャー・ハンターのララは失踪した父の隠し部屋から謎めいた時計を発見する。それは5000年に1度の惑星直列でパワーを発揮する古代の秘宝への手がかりだった(映画.comより引用)。2001年日本公開作品。監督はサイモン・ウェストで、出演はアンジェリーナ・ジョリー、ジョン・ヴォイト、イアン・グレン、ダニエル・クレイグ、レスリー・フィリップス、ノア・テイラー、クリス・バリー。
アンジェリーナ・ジョリー(以下「アンジー」)主演のテレビゲーム実写化作品です。アンジーが演じるララの父親役は、アンジーの実父であるジョン・ヴォイトです。
お宝を求めて世界各地を冒険するアクションアドベンチャーというジャンルは、「インディ・ジョーンズ」シリーズと同じです。後に「007」シリーズでジェームズ・ボンド役を演じるダニエル・クレイグが出演しています。また製作当時最新のVFXを用いながら、石像が動くシーンのアナログ感は『シンドバッド 黄金の航海』へのオマージュでしょう。本作は正統派アクション映画です。
本作によってアンジーは最強ヒロインのイメージを定着させることに成功しました。「バイオハザード」シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチとは同年齢の二大巨頭というべき関係にあります。
DVDジャケット画像にあるとおり、アンジーは胸を強調した衣装を着ています。しかし、そこに男への媚びはありません。本作の続編である『トゥームレイダー2』のポスター画像で、配給会社が無断で乳首を修正したことに怒ったり、乳がん予防のため、全乳房を切除したりというアンジーの言動や行動には、自分の肉体を御するのは自分の意思によってのみという思想が見られます。父親の意思によってでも、恋人や配偶者の意思によってでもなく、そこにも男への媚びはありません。
こうした思想がアンジーを本物の強い女にして、それが本作の最強ヒロイン像に説得力を付与しているのです。
★★★☆☆(2023年8月12日(土)インターネット配信動画で鑑賞)
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