どうも。80年ほど前に「大日本帝国は負けていない」と国民を騙していた政府が、今は「コロナは終わった」とか「処理水は安全だ」とか言っています。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ゴジラの逆襲』です。
岩戸島に遭難した飛行士によって、ゴジラとアンキロサウルス、通称アンギラスの闘いが目撃された。対策本部はゴジラを監視下に置き、本土上陸を阻止しようとする。しかし、脱走した囚人が起こしたコンビナートの火災が、ゴジラを大阪に誘導してしまう。そしてゴジラを追って、アンギラスも姿を現わした。世紀の闘争の末、アンギラスは倒れゴジラは海へ去ったが、大阪の街は廃虚と化す……(allcinemaより引用)。1955年公開作品。監督は小田基義で、出演は小泉博、千秋実、若山セツ子、木匠マユリ、土屋嘉男、山本廉、清水将夫、志村喬。
第1作『ゴジラ』から約半年後に公開されたシリーズ第2作です。第1作がヒットしたから急遽作られたため、特技監督の円谷英二と山根博士役の志村喬以外のスタッフとキャストは一新されています。
本作でアンギラスを登場させたことによって、後の「ゴジラ対○○○」というパターンが出来上がります。しかし、このパターンで対戦相手となる怪獣を登場させたことがゴジラの存在感を薄くし、ゴジラ映画の軽薄化を始めたような気がします。
そうした軽薄化の兆しが見えても、第1作『ゴジラ』にあった戦争の影という重いテーマは描かれています。ゴジラ再上陸に際して灯火管制が布かれ、ゴジラの進撃を防ぐための照明弾が落下する様子は、戦時下で夜間空襲を経験した観客に恐怖の記憶を呼び起こさせたことでしょう。
★★☆☆☆(2023年7月19日(水)インターネット配信動画で鑑賞)
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