どうも。万博もカジノも大コケで大損害が発生しても、維新の会を選択した大阪府民だけが全額負担してください。そこでお得意の無責任ワード「知らんけど」は通用しませんよ。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『セーラー服色情飼育』です。
大学講師の吉松は、街頭で見かけた少女・岡田美貴子が頭から離れない。いてもたってもいられずに尾行して家をつきとめ、電話番号を調べて夜ごと猥褻なイタズラ電話を繰り返す。一歩でも美貴子に近づきたい吉松は、美貴子の母親・多美を誘惑して美貴子の家に入り込むことに成功する。純真無垢な美貴子は、吉松の手に落ちてしまうのか…(日活ロマンポルノ作品データベースより引用)。1982年公開の日活ロマンポルノ作品。監督は渡辺護で、出演は可愛かずみ、今日珠実、杉佳代子、下元史朗。
1997年に32歳で夭折した可愛かずみのデビュー作です。私が可愛を初めて目にしたのは、『オレたちひょうきん族』の「ひょうきんベストテン」で中森明菜の物真似をしていた姿だと記憶しています。
本作の前年(1981年)に公開された美保純主演『制服処女のいたみ』と監督(渡辺護)、脚本(小水一男)、共演者(杉佳代子、下元史朗)が同じです。おそらく日活は可愛を美保に続くスター候補だと期待したのでしょう。しかし可愛の日活ロマンポルノ出演は、本作が最初で最後でした。
スタッフとキャストが同じだけでなく、吉松(下元史朗)と多美(杉佳代子)の濡れ場を先行させて観客をじらし、吉松と美貴子(可愛)の濡れ場まで引っ張る展開も『制服処女のいたみ』と同じです。しかしメインである美貴子の濡れ場はソフトタッチなので、観客はガッカリしたことでしょう。あの程度の濡れ場なのに、デビュー後しばらくの間、「ポルノ映画出身」のレッテルを貼られた可愛は不憫です。
結局、吉松は非道な手段を用いて美貴子を「独占」することに成功します。これは実にモヤッとする結末なのです。
★★☆☆☆(2023年7月13日(木)インターネット配信動画で鑑賞)
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