サザンオールスターズの新曲「盆ギリ恋歌」を聴きました。
デビュー45周年のサザンは日本の年中行事を歌にしてきました。特に夏の行事を取り入れた歌を多く作ったので、「夏はサザン」というイメージが世間に定着しています。しかし夏の行事である、お盆を真正面から歌った曲は無かったように記憶しています。まだチャレンジ精神を失わないサザンです。
歌い出しの「盆ギリ盆ギリ」という連呼型の歌詞が応用され、それが日本の伝統的な掛け声(「わっしょいわっしょい」や「かっぽれかっぽれ」など)のようです。それで英語の歌詞もあり、全体的にはロック歌謡であることから、サザン流の和洋折衷になっています。
歌詞で匂わせるエロ要素は、伝統的なお盆のあり方に即しています。盆踊りに来た若い男女が、いつの間にか人気のない場所で……というのは古式ゆかしい日本のお盆です。桑田佳祐の熟練したエロ表現は、文学的であるといっても過言ではありません。
エロ要素だけでなく、スピリチュアル要素も感じられる歌詞です。それは「愛の言霊(ことだま) 〜Spiritual Message〜」にもあり、最近では原由子の「鎌倉 On The Beach」にも薄っすら漂っています。エロもスピリチュアルも非日常です。日常から一時だけ非日常に誘ってくれるかもしれない「盆ギリ恋歌」を聴いてみてください。
サザンオールスターズ45周年特設サイト
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