どうも。自信満々で着手したTwitterの経営改革が上手くいかず、後発のThreadsが急速に伸びてくれば不正だと騒ぎ出すイーロン・マスクはダサくて、みっともないです。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『流星空手打ち』です。
沖縄で空手道を追求する若者が上京して苦闘する姿を描く。1956年公開作品。監督は津田不二夫で、出演は高倉健、浦里はるみ、日野明子、春日とも子、藤里まゆみ、神田隆、北峰有二、岩城力、左卜全、花沢徳衛、山形勲、波島進。
高倉健の映画主演第2作です。前作『電光空手打ち』と同日公開された二部作の後編です。当時の二本立て上映で本作から先に観てしまって混乱した観客もいたのではないでしょうか。
高倉の演技は前作と全く変わりません。同時期にまとめて撮影したから当然のことですけど。
二部作のストーリーは大正時代の空手の歴史に基づいています。大山倍達が極真空手を創始する遥か前の時代であり、沖縄空手(唐手)が本州に進出した頃の話です。極真空手がメジャーになった後、沖縄空手を取り上げた映画は『ベスト・キッド2』くらいのものです。
主人公の忍勇作(高倉)は好戦的な知倒流を捨て、「空手に先手なし」で非戦を説く名越一門入りします。名越一門に本州進出の先を越された知倒流は、愛国党という右翼団体を頼りに勢力拡大しようとしても、結局失敗して見捨てられます。愛国だの右翼だの名乗る者と手を組んでも、ろくなことにならないのは昔も今も変わらない教訓なのです。
★★☆☆☆(2023年5月29日(月)インターネット配信動画で鑑賞)
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