どうも。敗戦濃厚な戦争中で生活苦になっても、「欲しがりません勝つまでは」や「贅沢は敵だ」というスローガンで忍耐強く国家に従順だった一般的な日本人の国民性からすれば、ぽんこつマイナンバーカードも我慢して使うのでしょう。バカか?
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『セントルイス銀行強盗』です。
ファウラーは友人の紹介で銀行強盗を企む一味の運転手役を引き受けるが、その中のひとりの妹と恋に落ちてしまう(KINENOTEより引用)。1959年製作のアメリカ映画で、日本劇場未公開作品。監督はチャールズ・グッゲンハイムとジョン・スティックスで、出演はスティーヴ・マックィーン、クラハン・デントン、デヴィッド・クラーク、ジェームズ・デュカス、モリー・マッカーシー。
スティーヴ・マックィーン出演作であるにもかかわらず、日本劇場未公開です。『荒野の七人』や『大脱走』でブレイクする前の作品だったからでしょう。
それだけではなく、実話ベースでドキュメンタリー調の地味な作品であったことも未公開の理由でしょう。銀行強盗に至るまでの人間関係がストーリーのほとんどでは、観客が盛り上がらないのは確かです。
実際に起こった銀行強盗事件を基にしており、地元の住民や警察官が出演者として協力しています。それによって事件はリアルに再現されているのでしょう。そうした真面目さは良いことですが、作品の地味さを助長してるような気がします。
本作の銀行強盗団は、友人関係や恋愛関係など私情が絡むことによって破滅へと導かれます。それに対し、現代の闇バイト強盗団は、SNSで繋がった互いの素性を知らない者たちが犯行に及んでいます。本作における人間関係のゴタゴタを見れば、闇バイト強盗団の手口が賢く思えてくるのです(勿論、闇バイト強盗団も破滅しなければなりません)。
★★☆☆☆(2023年5月15日(月)インターネット配信動画で鑑賞)
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