【映画評】ミミック | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。ヤフオクやメルカリで商売をしていると、しっかりと商品説明文を読まないお客さんを少なからず見ます。その程度の危機管理すらできない人がいるから、特殊詐欺や悪徳商法による被害が無くならないのでしょう。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ミミック』です。

 

次々と子供を死に至らしめる未知の伝染病がNYで発生。被害が拡大するのを防ぐため、昆虫学者スーザンは感染源であるゴキブリを全滅させるべくアリとカマキリの遺伝子を合成した新種の昆虫《ユダの血統》を生み出す。事態は収拾されたが、それから3年後、NYでは奇怪な猟奇殺人が続発していた。スーザンの元に地下鉄で発見された虫が届けられるが、それは《ユダの血統》の特徴を受け継いだ突然変異のものだった。そして調査のため地下に降り立ったスーザンの前に現れたのは、人間の姿に擬態する巨大な昆虫だった……(Yahoo!映画より引用)。1998年日本公開作品。監督はギレルモ・デル・トロで、出演はミラ・ソルヴィーノ、ジェレミー・ノーサム、ジョシュ・ブローリン、ジャンカルロ・ジャンニーニ、F・マーレイ・エイブラハム、チャールズ・S・ダットン。

 

シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロのハリウッド監督デビュー作です。昆虫のデザインを含めたグロ描写が多いのは、デル・トロ監督の作風です。

 

気持ち悪い昆虫のデザインを担当したのは、『遊星からの物体X』などを手掛けた名匠ロブ・ボッティンです。ホラー映画オタクでもあるデル・トロ監督からのリクエストではないかと思ってしまいます。

 

本作では子役俳優たちが良い演技を見せます。デル・トロ監督は『デビルズ・バックボーン』や『パンズ・ラビリンス』でも子役を上手く演出しています。おそらくデル・トロ監督は子役であっても、一人のプロフェッショナルとして演出しているのでしょう。だから子役でも甘やかすことなく、酷い目に遭わせることもします。

 

本作は作品的にハズレではないにもかかわらず、興行的に失敗しました。それは、本作が『エイリアン』の舞台を宇宙からニューヨークへ置き換えたパクリ企画に思われたからでしょう。ハリウッドデビュー作がコケてしまったので、デル・トロ監督は『ヘルボーイ』をヒットさせて評価されるまで少々時間がかかったのです。

 

★★★☆☆(2023年3月27日(月)DVD鑑賞)

 

 

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