【映画評】突貫小僧 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。ロシアが勝利宣言しても、この戦争は終わりません。大日本帝国が中華民国の首都南京を陥落しても、日中戦争は続きましたから。ロシアに大日本帝国並みの悲惨な末路を辿らせなければ、世界に平和は訪れないのです。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『突貫小僧』です。

 

間抜けな人さらいが暴れん坊の小僧をさらって、その子を親分の家に連れていくが、子どものわがままに困り果て、結局元のところに戻す(松竹・映画作品データベースより引用)。1929年公開作品。監督は小津安二郎で、出演は斎藤達雄、青木富夫、坂本武。

 

小津安二郎監督の初期作品です。上映時間38分の短編映画ですが、現存するのは14分の短縮版です。

 

子供がいたずらで悪人を退治するという大筋はホーム・アローン』と同じです。同作のマコーレー・カルキンは大きくなってから「堕ちた元子役」になりましたが、本作の青木富夫は大きくなってから脇役俳優として活躍しました。

 

本作に出演した三人は『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』にも出演しています。同作を観ても、小津監督は子役の演出が下手ではないと分かります。それでも戦後の小津作品で子役が目立つのは『お早よう』くらいのものです。

 

それは小津監督が大人として成熟し、大人の世界を描くことに注力していったからであろうと思うのです。

 

★★☆☆☆(2022年4月2日(土)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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