どうも。チュートリアル徳井が抜けた穴は、大親友であるスピードワゴン小沢に埋めてもらいましょう。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』です。
ギリシャのカロカイリ島で念願のホテルを完成させたソフィは、オープニングパーティの準備に追われていたが、母ドナの親友ロージーとターニャもやってきて、久々の再会を喜ぶ。しかし、ニューヨークにホテルビジネスを学びにいっている夫のスカイから、一緒にニューヨークで暮らさないかと誘われ、心揺れるソフィ。そんな彼女に、ロージーやターニャ、そして3人のパパのひとりであるサムらは、若き日の物語を話し始める(映画.comより引用)。2018年日本公開作品。監督はオル・パーカーで、出演はアマンダ・セイフライド、ピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド、クリスティーン・バランスキー、ジュリー・ウォルターズ、ドミニク・クーパー、リリー・ジェームズ、アンディ・ガルシア、シェール、メリル・ストリープ。
前作『マンマ・ミーア!』から約10年経ち、同じキャストが再結集した続編です。主な新キャストはリリー・ジェームズ、アンディ・ガルシア、シェールです。
前作がヒットし、本作にかけられる製作費が増えたからなのか、ミュージカルシーンでダンサーの人数が増えています。また、若き日のドナ(リリー・ジェームズ)が世界を放浪するので、ロケ地も増えています。舞台ミュージカルを映画化する場合、ステージに上げ切れない人数を踊らせ、一つのステージでは不可能なほど場面転換すれば、映画ならではの表現として、舞台版と映画版の差異を明らかにできます(勿論舞台版の良さを殺してはいけません)。ABBAの楽曲にそれほど思い入れが無い私でも、本作には惹き込まれました。
本作は、若き日のドナが主人公の過去と、ドナの娘ソフィ(アマンダ・セイフライド)が主人公の現在という二つの時間軸が交錯する構成になっています。これは、若き日のビトー・コルレオーネが主人公の過去と、ビトーの息子マイケル・コルレオーネが主人公の現在を交錯させて描いた『ゴッドファーザーPARTⅡ』と同じ構成です。『ゴッドファーザーPARTⅢ』のガルシアを出演させ、終盤で洗礼式が重要なシーンになる本作が『ゴッドファーザー』シリーズを意識せずに作ったとは思えません。
『ゴッドファーザー』シリーズは、ジャンルとしてはマフィア物に分類されますが、本質的には家族の物語です。同様に、本作も家族の物語です。まあ、本作における3人のパパ(ピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド)を「ゴッドファーザー」と呼ぶには頼りなく、ドナ(メリル・ストリープ)が「ゴッドマザー」にふさわしい存在です。
家族の物語は情が支配する世界です。それならば、メリルの出演シーンを少なくした本作の脚本は正解です。知的なイメージが強いメリルは、情の世界を描くのに邪魔です。メリルがノリノリで歌い踊る姿を見ると、「会社の上司や学校のPTA役員を務める、いつもは真面目な年上の女性が、カラオケで弾けまくっている」のを見ているようで、気持ちが引いてしまいますから。
★★★☆☆(2019年10月19日(土)DVD鑑賞)
![]() |
マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー 【DVD】
1,047円
楽天 |
にほんブログ村 映画評論・レビューに参加しています(よろしければクリックを!)