説得力ある「秋田県人あるある」 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

「秋田県人は勉強しない」 佐竹知事、新年も持論展開

 
佐竹敬久秋田県知事は7日、秋田市で開かれた秋田商工会議所新年祝賀会であいさつに立ち、かつての秋田市への大王製紙誘致問題を取り上げ「秋田県人は勉強しない」などと持論を展開した。
 
出席者約960人を前に登壇した佐竹知事は「あまり言うとまた問題発言になるが」と前置きした上で大王製紙の話題に言及。「誘致の話があった時、私は(県の)担当課長で、真っ黒いダイオキシンが海を漂うと言われた。しかし、ダイオキシンは無色透明。黒くないです。それを信じるんだよ。秋田県人は勉強しないから」と述べた。
 
 
【ここから私の意見】
 
この記事には続きがあるので、以下引用します。
 
“また、県の2019年度当初予算案に若者の企業などの挑戦を後押しする政策を盛り込みたいと説明する中で「若い連中がなぜ秋田を出て行くかというと息苦しいからだ。年寄りがあれこれ『ばしばりこぐ』(うそばかり言う)からだ」と指摘した。
 
佐竹知事はあいさつ後の取材に「秋田県人は勉強しない」と述べたことに関し「真偽がはっきりしない話を信じてしまう風潮が、県民の間にあるのはないかということを言った」と説明。若者が県外に出る理由を「息苦しいから」と発言したことについては「若い人が何かをやりたいと言っても年配者が『駄目だ』と否定するため、若者がうんざりしている面があることを伝えたかった」と話した。”
 
佐竹知事にしては珍しく正しいことを言っています。まず「秋田県人は勉強しない」発言については、「秋田県人は根拠不明なデマを事実確認せずに信用してしまう」という意味になります。これは正しい認識です。秋田県のような田舎社会では、噂話や口コミが有力なメディアになっています。どこかのバカが発した嘘話が広まって独り歩きし、いつしか既成事実化するのは、よくあることです。少し手間をかけてファクトチェックすれば、簡単にフェイクニュースだと分かることなのに。秋田県の小中学生は全国学力テストで上位にランクされることから、「秋田県の子供は勉強するが、秋田県の大人は勉強しない」と言うのが適切でしょう。
 
次に、若者が県外に出る理由を「息苦しいから」と発言したことについては、「年寄りが出しゃばって若い芽を潰す」という意味になります。秋田県が衰退している中、「若い者に任せよう」というのは口先だけで、口出しばかりして若者が結果を出せないと「やっぱり若い者じゃ駄目だ」と優越感に浸り、更に秋田県を衰退させる年寄りが多いのです(過去記事「地方創生の実態について」を読めば、秋田県だけの現象ではないようです)。自分が若者より優位に立ちたい目的で、年寄りが役に立たない口出しをするのはマウンティング目的のハラスメントであり、パワーハラスメントの一種です。パワハラに耐えられず、やる気や才能のある若者が県外流出し、残った若者が年寄りに従順な無能ばかりでは、秋田県が衰退していく一方です。そもそも秋田県を衰退させた張本人である年寄りの言うことを聞いて、上手くいくわけがありません。
 
このように「フェイクニュースをファクトチェックせずに信用する」と「老害がマウンティング目的でパワハラをする」は、秋田県人あるあるです。しかし、よく考えたら、これらは秋田県人に限らず、田舎者あるあるであり、更には日本人あるあるでもあるのです。
 
にほんブログ村 ニュース批評に参加しています(よろしければクリックを!)