【映画評】シャンパーニュ | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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イギリスの大富豪の一人娘が彼氏を追って家出し、フランスに渡るが、父親から「無一文になった」と告げられる。1928年製作で、日本劇場未公開作品。監督はアルフレッド・ヒッチコックで、出演はベティ・バルフォー、ジーン・ブラダン、テオ・フォン・アルテン、ゴードン・ハーカー。
 
アルフレッド・ヒッチコック監督の初期作品で、白黒サイレント映画です。ヒッチコック監督作品にしては珍しく、内容はラブ・コメディです。本作以外でヒッチコック監督のラブ・コメディは?と問われても、『スミス夫妻』しか思い当たりません。
 
一人娘役のベティ・バルフォーは小柄で、いかにも娘っぽい容姿です。日本だったら、NHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』で主人公の姪タカ(14歳)を演じた、岸井ゆきの(26歳)みたいなものです。「合法ロリ」とも言えます。
 
父親役のゴードン・ハーカーの顔が西村晃に見えてきて、鑑賞中ずっと気になりました。何時どこで誰が印籠を出すのかが気になっていました(出しません)。
 
フランスに渡る客船の中で船が揺れるシーンは、カメラを大きく傾け、演者にユラユラと動く演技をさせて演出しています。こうした撮影テクニックに凝る点は、後のヒッチコック監督と変わりません。
 
コメディ映画としては凡作で、ヒッチコック監督にコメディ演出の才能はあまり無いことが分かります。初期作品で様々なジャンルに挑戦したヒッチコック監督は、それを通して己の才能を知り、サスペンスの巨匠への道を見出していったのです。
 
★★☆☆☆(2018年12月15日(土)インターネット配信動画で鑑賞)
 
ヒッチコックの後継者と言われるブライアン・デ・パルマもコメディに向きません。
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