政治家が人間を「生産性」で計るな! | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

LGBT「生産性なし」=自民・杉田氏寄稿に批判噴出

 
自民党の杉田水脈衆院議員が月刊誌にLGBT(性的少数者)のカップルへの行政支援について「彼ら彼女らは子どもをつくらない、つまり『生産性』がない」などと否定的な見解を寄稿したことが批判を呼んでいる。
 
国民民主党の玉木雄一郎共同代表は24日の記者会見で「ナチスの優生思想にも通じるような問題で許すことはできない」と批判。立憲民主党の山内康一国対委員長代理は記者団に「子どもを産まない人間は価値がない、みたいな言い方で言語道断だ」と非難した。自民党の吉田博美参院幹事長も記者会見で「人権を大事にした発言をすることが必要ではないか」と苦言を呈した。
 
同党の二階俊博幹事長は会見で「多様性を受け入れていく社会の実現を図ることが大事だ」と指摘。ただ、「人それぞれ政治的立場はもとより、いろんな人生観もある」とも語り、問題視しない考えを示した。
 
【ここから私の意見】
 
杉田議員は以前からLGBTに対して同趣旨の発言をしているので、失言というレベルではなく、それが杉田議員の政治的信念ということになります。「反日マスゴミの切り取り報道で騒ぎが大きくなってる」などとバカの一つ覚えのように言うのは止めた方がいいでしょう。
 
杉田議員は、LGBTカップルに「『生産性』がない」ことを理由に、行政による支援を不要と論じています。しかし、政治家が「生産性」で人間の価値を判断するのは正しいのでしょうか。私企業の社長であれば、ノルマ達成できない社員を低評価し、場合によっては解雇することもあります。私企業は営利目的であるから、それが許されるとしても、公共のために尽力する政治家の仕事も、それと同じでいいのですか。
 
また、杉田議員の言う「生産性」は子供を作る能力の有無であり、それもどうなのでしょう。その判断基準では、LGBTだけでなく、障害者や高齢者も「生産性」がないから、行政による支援は不要という極論に行き着くおそれがあります。かつて石原慎太郎が「閉経して子供が産めない女が生きているのは無駄」という趣旨の発言で批判されましたが、杉田議員も同じ価値観を共有しているようです(高齢者である石原も「生産性」がないから、生きているのは無駄なのでしょうね)。
 
杉田議員の発言に対して、野党だけでなく与党内部からも批判があります。しかし、二階幹事長が問題視していないので、杉田議員のLGBTに関する価値観を自民党執行部も共有していると見てよいでしょう。へえ~、自民党ってそういう政党なんだ~。
 
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