日通、備蓄米の事故隠蔽 検査印偽造し飼料用として出荷
非常時の供給用として政府が備蓄する米の保管を請け負う日本通運(本社・東京)が、水ぬれやネズミの被害に遭った米袋をひそかに取り換え、一部を出荷していたことがわかった。新しい米袋には偽造した検査証明印を押印していたといい、農林水産省が農産物検査法違反の可能性があるとして調べている。
問題があったのは国産玄米約8千キロ分。三菱商事を通じて農水省から管理を請け負った日通が自社や委託先の倉庫で保管していた。
日通によると、2014年6月、広島県内の社有倉庫で保管中の12年産米450キロが入った15袋の紙製米袋が、雨漏りでぬれた。広島支店の営業課長らは、上司や農水省に報告せず、事故を隠蔽(いんぺい)するため新しい紙袋に中身の米を詰め替えたという。さらに、米の等級などの検査をしたことを証明する印章を偽造し、新しい袋に押印。15袋は16年5~6月、飼料用として出荷された。
15年2月と16年9月ごろには、日通が保管を委託した同県内の業者の倉庫で、14年産米約7500キロが入った米袋約250袋に破損やネズミの被害が見つかった。営業課長らは業者とともに新たな袋へ詰め替え、偽造印を押印したという。
この業者から今年3月に指摘を受けた日通は、関係者への聞き取り調査を実施。出荷した15袋分については「中身の米はぬれていなかった」と説明があったという。約250袋分は出荷されておらず、すべて焼却処分するという。(田内康介)
【ここから私の意見】
何やってんだ、このペリカン野郎!(昔モハメド・アリがアントニオ猪木を挑発する時に発した言葉)。
米どころである秋田県に生まれ住んでいる者として、雨漏りによる水濡れやネズミの被害に遭うような倉庫で、農家が精魂込めて作った米を保管していたのが許せません。米を粗末に扱うようになったら日本死ねと憂国の思いをぶちまけたいです。
その上、事故を隠蔽するため、偽装工作していたことに腹が立ちます。財務省の公文書改竄事件もあり、日本は嘘ついて騙すのを当たり前とする、みっともない三流国家に成り下がったものです。
記事を読めば、日通は三菱商事を通じて農林水産省から米の管理を請け負ったとあります。三菱商事では、安倍晋三首相の兄である安倍寛信が執行役員を務めています。国家を腐らせる嘘吐きの毒は、頂点から末端へと負のトリクルダウンをしていくものなのでしょうか。
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