明日6月25日はサザンオールスターズのデビュー記念日で、今年はデビュー40周年のメモリアル・イヤーです。色々と企画が用意されているみたいです。
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さてサザンについては、サザンの楽曲とヴォーカルの桑田佳祐の楽曲の区別が付きにくいという問題があります。同じ桑田が作って歌っているので、同じように聴こえるのは当然です。それでは「サザン=桑田」かと言えば、そうでもありません。両者を線引きしているのは、ベースの関口和之の存在です。

(ネットで拾いました)
サザンのメンバーの中では、桑田と関口の付き合いが最も長く、二人の出会いは青山学院大学在学中の1974年です。二人を含めた四人組バンド「温泉あんまももひきバンド」がサザンの源流なのです。サザンにおける桑田と関口は、ビートルズにおけるジョン・レノンとポール・マッカートニーみたいなものです。
そんな関係の二人ですが、関口は桑田のソロ活動には参加していません。キーボードの原由子やドラムの松田弘が参加することはあるにもかかわらずです。これは桑田にとって「関口のいるところがサザン」という認識だからではないかと思います。サザンの楽曲のほとんどは、桑田の作詞と作曲ですが、編曲はサザンオールスターズ名義であり、そこに関口の音楽色が絶妙な隠し味の如く出ていると思うのです。桑田がサザンの番長なら、関口はサザンの裏番長です。
こんなことを書くと、無口で大人しいヒゲのベーシスト“ムクちゃん”が裏番長なんて嘘だという反論がありそうです。しかし、関口には隠れ武闘派の一面もあります。関口の著書『突然ですがキリギリス』には、こんな一文があります。


(アマチュア時代にシャネルズ(現ラッツ&スター)を見て)“でも、よく見ると迫力があるのはボーカルの鈴木と、当時なぜか狂気じみて見えた佐藤ぐらいで、横の田代や久保木などは貧弱そのもので、絶対ケンカしたら弱いだろうなと思った。”
これは、鈴木雅之には勝てないが、田代まさしならボコボコにできたという関口の実力を示している貴重な発言です(現在の田代をボコボコにするのは可哀想ですが)。やはり関口はサザンの裏番長です。
以上、サザン好きなおっさんの妄想ヨタ話です。要は、サザンのデビュー40周年は桑田だけでなく他のメンバーにとってもメモリアルだから、光を当ててねと言いたいだけなのです。