言葉に責任を持てない人たち | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

自民・和田氏の「政権おとしめる」発言、会議録から削除

 
自民党は20日、参院予算委員会理事会で、和田政宗参院議員が19日の委員会で、財務省の太田充理財局長について「民主党政権時代の野田総理の秘書官も務めており、増税派だからアベノミクスをつぶすために、安倍政権をおとしめるために意図的に変な答弁をしているのか」と述べた発言の一部を会議録から削除するよう求め、了承された。
 
発言について、19日の理事会で野党が「公僕への侮辱」と抗議していた。これを受け、和田氏が削除することに同意したという。20日の衆院財務金融委では、「部下が辱めを受けたことに抗議すべきだ」とただした希望の党の大西健介氏に対し、麻生太郎財務相が「その種のレベルの低い質問はいかがなものかと、軽蔑はします」と和田氏を批判した。
 
自民党は、渡辺美樹参院議員が過労死の遺族が出席した13日の予算委中央公聴会で、「週休7日が人間にとって幸せなのか」などと述べた発言についても削除を求め、了承された。渡辺氏は遺族から抗議を受け、謝罪。自ら会議録からの削除を求めたという。
 
 
 
【ここから私の意見】
 
実録ヤクザ映画の名作『仁義なき戦い 頂上作戦』の劇中に「おどれも吐いた唾飲まんとけよ」という台詞があります。梅宮辰夫演じる明石組の岩井が発する言葉です。
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言葉の意味は「一度発言した内容を撤回するな」ということです。一般的にヤクザはすぐ手出しする凶暴な職種というイメージがありますが、それは出世できない下っ端がやることです。出世できるヤクザは相手の言質を取り、それをネタに恫喝することで自分の目的を達成します。その方がローリスクで賢いやり方です。故にヤクザ同士でも互いに言質の取り合い状態ですから、自分の発する言葉に重大な責任が伴っていることを理解しています。口が滑れば、命を取られるかもしれない業界ですからね。
 
さて国会における発言を会議録から削除するというのは、「吐いた唾を飲む」ことに他なりません。自由党の山本太郎議員の発言も度々会議録から削除されますが、それらは安倍政権に不都合なことを言ったからで、山本議員本人から削除を申し出たことはありません。発言内容に是非はあるでしょうが、山本議員は自分の言葉に責任を以て発しています。
 
また国会の会議録は、後世に遺す歴史的価値のある公文書です。確かに私人が国会中継を録画して動画で保存することも可能ですが、国のお墨付きがある公文書である会議録は証拠としての信用性が高いものです。それを目先の損得だけで削除することは、後世の歴史的検証に支障を来すおそれのある愚行でもあります。会議録からの削除を簡単に行う、政権与党の歴史修正主義的傾向がむき出しになり、それだからこそ決裁後の公文書改竄という大罪も犯すのです。
 
はっきり言って、自分が発した言葉に責任を持たない和田“頭の悪いネトウヨ”政宗議員も、渡辺“ブラック企業ワタミ創業者”美樹議員も、「吐いた唾を飲んだ」のですから、ヤクザに劣るクズであり、そんなクズを矢面に立てざるを得ない自民党の人材不足が気になるのです。
 
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