【映画評】呪怨 -ザ・ファイナル- | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

イメージ 1
 
小学校教師をしている妹の結衣が失踪してしまった麻衣は、妹が失踪前に佐伯俊雄という不登校児の家を頻繁に訪れていたことを知る。何か手がかりがつかめないかと佐伯家を訪れた麻衣だったが、すでにそこに家はなく、空き地になっていた。不動産屋に佐伯家は「呪いの家」だと聞かされ、関わらないよう忠告される麻衣だったが、妹の行方をつかむため佐伯俊雄の居場所を探し始める(映画.comより引用)。2015年公開作品。監督は落合正幸で、出演は平愛梨、桐山漣、おのののか、柳ゆり菜、松浦雅、中原果南、緋田康人、最所美咲、小林颯、黒島結菜、袴田吉彦、佐々木希。
 
呪怨 -終わりの始まり-』の続編にしてタイトルに「ザ・ファイナル」とあるので、本作がシリーズ最終作かと思えば、後に『貞子VS伽椰子』が作られます。ホラー映画界では、よくある話です。
 
前作同様、演技面に期待薄なキャスティングになっています。平愛梨、おのののかはテレビ番組などで付いた色のせいで、役に馴染んでいません。平を見ると、どうしても「アモーレ」の文字が頭に浮かびます。袴田吉彦から「アパ」の文字が離れないのも同じです。これは役者の演技力不足のみならず、監督の演出力不足によるところも大きいです。
 
その惨状の中、おのの母親役を演じた中原果南は、しっかりとした演技を見せます。かつての当たり役「はるちゃん」の面影はありません。単に加齢が原因だと言われたら、それまでのことですけど。
 
ビデオ版『呪怨』から数えて10作目となれば、恐怖演出のアイデアは出尽くした感があります。『裏窓』のアイデアを入れても、目新しさを生み出してはいません。過去9作品で用いたネタの焼き直しになっています。
 
本作はストーリーが破綻していることもなく、それなりの作品に仕上がっていますが、インパクトを欠いています。これで最終作と言われたら、しぶとくも燃え尽きたと一応納得できます。ところが、続編が作られたのですから、興味はそちらに移っていくのです。
 
★★☆☆☆(2018年1月29日(月)DVD鑑賞)
 
1作目のビデオ版『呪怨』を夜一人で観た後の怖さと言ったら……。
イベントバナー

 

にほんブログ村 映画評論・レビューに参加しています(よろしければクリックを!)