佐竹知事支持率53%に急落 秋田市は「不支持」上回る
秋田魁新報社が衆院選に合わせて実施した電話世論調査で、佐竹敬久知事の支持率は53・7%となり、昨年7月の前回調査の73・9%から20・2ポイント下落した。不支持率は36・5%で前回の16・8%の倍以上。2010年7月の21・9%を上回り、過去最高となった。地域別では、かつて市長を務めた秋田市で不支持が支持を上回った。1207人から回答を得た。
電話世論調査は国政選挙に合わせて実施しており、佐竹知事の支持、不支持を尋ねるのは、09年4月の就任以降、7回目。支持率は09年8月の53・2%に次ぐ低水準となった。当時は知事就任直後の調査で、実績や評価が見えず「どちらとも言えない」との回答が多かった。
転載元:秋田魁新報電子版
【ここから私の意見】
7月の大雨被害時に露呈した佐竹知事の不適格ぶりは、当ブログの過去記事「秋田県知事の危機管理のお粗末さ」「恥の上塗りをする秋田県知事」「嘘吐き知事を許すのか、のほほん秋田県民?」で批判しました。私と同じ危機感を持った県民も少なからずいることが、世論調査結果に表れています。
もっとデータを掘り下げてみましょう。職業別では、学生の不支持率が56.2%で、支持率28.5%の倍近くあります。管理職でも不支持率53.7%に対し、支持率34.7%です。最も支持率が高かったのは農林漁業の67.5%でした。
この数字は、職業別であると同時に年齢別でもあります。学生=若者層の不支持が、農林漁業=高齢者層の支持が高いということです。私が過去記事「秋田県のテレビ事情」で指摘したとおり、秋田県には長らく読売&産経の“保守派”の民放テレビ局しかない時代があり、秋田県のマスコミは情報や意見の画一性が他県より高い状態でした。その時代に育った世代と、インターネットを活用して県外の客観的意見を知ることのできる世代で判断が分かれたのです。時代の波に乗れない情報弱者が佐竹知事を支持しているとも言えます。
また、今回の世論調査が衆院選を機会に実施されたこともあり、選挙区別に見ることもできます。秋田1区は支持率43.7%、不支持率46.4%。秋田2区は支持率60.3%、不支持率30.9%。秋田3区は支持率56.1%、不支持率33.4%でした。秋田2区の支持率が最も高く、不支持率が最も低いです。秋田2区は、衆院選であの金田勝年前法務大臣を再選させた選挙区です。その選挙結果を知った他県民が、SNSで「秋田県民はテレビ観ないのか?」とつぶやいていました。そうですね。秋田2区の有権者は情報弱者どころか、テレビも新聞もロクに読まず、血縁や地縁だけで投票先を決めているのでしょう。だから、佐竹や金田みたいなのを支持するんだよ!
こんなことを書いていると、私が有権者をバカやアホ呼ばわりしているように見えるでしょう。ところが、私が住んでいる北秋田市は秋田2区ですから、私も秋田2区の有権者です。佐竹や金田を支持したことなど一度もありませんが、世間からは、彼らを選んだ「秋田県民」や「秋田2区の有権者」として十把一絡げに扱われます。他人事としてバカにしているのではありません。我が身を傷つけながらも、秋田を思えば叫ばずにはいられない、一種の自己批判なのです。
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