「日本スゴイ」系番組について思う | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

日産自動車、神戸製鋼所の不正問題があったと思えば、スバル自動車も無資格検査をしていたそうです。30年以上も常態化していたことだけでなく、日産で同じ問題が発覚した後も継続していたという危機感の無さにも驚きです。
 
不思議なのは、日産と神戸製鋼の不正が発覚した後も日経平均株価が16連騰していたことです。大企業の不祥事が発覚すれば、株価が下落または停滞することはあっても上昇などしないはずですけどね。株価操作を疑うところですが、「これがアベノミクスだ!」と信じ込みたい人は、どうぞご自由に。
 
これらの不正は何十年も常態化していたということで、世界に誇る日本の製造業への信頼が揺らぐでしょう。テレビ朝日系『世界が驚いたニッポン!スゴ~イデスネ!!視察団』という「日本スゴイ」系番組がありますが、『世界が呆れたニッポン!不正の隠し方スゴ~イデスネ!!視察団』の方が適切になるかもしれません。
 
ところで、「日本スゴイ」系番組で来日した外国人が日本の技術などを褒めるのを真に受けている人はいないでしょうね。あの人たちはテレビ局から報酬をもらって、顎足付きで遠路はるばる日本に来ているのですよ。社交辞令という処世術を知らないのは、大人として恥ずかしいことです(厳しい指摘をする外国人がいても、テレビ局が編集でカットしたり、発言内容と異なる字幕テロップを付けたりするでしょう)。
 
思えば、『世界が驚いたニッポン!スゴ~イデスネ!!視察団』は綾小路きみまろがレギュラー出演していることから、中高年をメイン視聴者にしていると言えます。長い人生を歩んできたにもかかわらず、「日本スゴイ」の幻想を信じ込まなければ精神の均衡を保てない中高年に対しては憐れみを感じます。まだ、そこまでイッていない人たちが現実を直視して行動することを期待しましょう。
 
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