「また指原かよ」HKT48・指原莉乃の“STU48兼任”に漂う、AKB48グループの手詰まり感
HKT48の指原莉乃が、夏に誕生する新グループ・STU48の兼任となり、STU48劇場の支配人を務めることを発表した。
昨年10月に発表されたSTU48は、兵庫・岡山・広島・山口・愛媛・香川・徳島の瀬戸内7県が本拠地。劇場は船上に設けられるといい、運営は「美しい瀬戸内海を航行し、主要港で公演を実施して参ります」としている。
「広告業界離れと、『CRぱちんこAKB48』の新機種が2014年を最後に発売されていないことで、売り上げが落ち込んでいると言われるAKB48グループですが、STU48は新たな収入源として期待されている。STU48は、博報堂の子会社・中国四国博報堂や、せとうち観光推進機構など、複数の地元企業や国、自治体が関わった一大プロジェクトとウワサされています。しかし、AKB48グループ自体が下火の今、アイドルファンからは『5年遅い』『それより、HKT48やSKE48のファン離れをどうにかしろ』と厳しい意見も上がっています」(芸能記者)
指原は23日未明のラジオ番組『AKB48のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、「なんと私、STU48の劇場支配人の辞令を受けまして」「私もステージに立って、パフォーマンスをしたいと思うので、(HKT48と)兼任して、STU48を盛り上げようと思っております」と報告。ほかのメンバーから「HKT48と兼任?」「(声優アイドルの)プロデュースもしてるのに……」と多忙ぶりを指摘されると、指原も「大変だよー」と返していた。
指原といえば、先月末に、代々木アニメーション学院のバックアップで、声優アイドルをプロデュースすると発表したばかり。それもあってか、今回のSTU48の発表に対し、ネット上では「また指原か」「肩書き増えすぎ」「知ってるメンバーが指原しかいないから仕方ない」といった声が相次いでいる。
「STU48のキャプテンには、AKB48の中心メンバーである岡田奈々が就任することが既に発表されていますが、岡田の知名度では宣伝効果は期待できない。小嶋陽菜が卒業した今、AKB48グループには、指原以外に世間が食いつくメンバーがいませんから、指原にSTU48のような大きな案件や、“代アニ”のようなクライアント案件の仕事が集中するのも仕方ありません」(同)
400人以上のメンバーがいながら、指原1人に頼りきりのAKB48グループ。指原が過労で倒れてしまわないかと心配だ……。
転載元:日刊サイゾー
【ここから私の意見】
一アイドルの指原莉乃が、日本プロレス史における“90年代長州力”のごとく勢力を伸ばしている件については、当ブログで記事にしました。その勢いは留まることを知りません。また分析(?)してみましょう。(少々の間、お付き合いください。こじらせた田舎のおっさんがプロレス昔話をしたいだけです)。
男性スキャンダルでAKB48からHKT48に“左遷”された指原ですが、アイドルのレベルを超えたバラエティ対応力で人気を伸ばし、選抜総選挙での上位入賞でAKB48としても活動するという力技の“復帰”を果たしています。長州に例えれば、AKB48が新日本プロレスで、HKT48がジャパンプロレスということになります。
新日復帰を果たした長州は、現場の最高責任者としてヒット企画を打ち出し、新日にかつてない繁栄をもたらしました。しかし、組織として大きくなった新日に選手の過剰人員が生じ、やたらと6人タッグマッチが組まれたり、試合に出られない選手が増えたりしました。その状況を打破するため、長州は二部リーグ構想として、越中詩郎率いる平成維震軍の自主興行を始めました。これにより、新日本隊と平成維震軍の同日別会場での興行も可能となり、試合のカラーを変えて異なる客層を呼び込むことが期待されました。これをAKB48グループに置き換えれば、STU48が平成維震軍で、キャプテンの岡田奈々がアイドル版越中詩郎ということになります。岡田は白袴を履いて、ヒップアタックをぶちかまし、「本隊ぶっ潰してやるって!」と吠えるのでしょう(有り得ません)。
90年代の長州は新日に繁栄をもたらした貢献者であると同時に、アントニオ猪木時代の新日を知るファンからは批判を浴びてきました。直弟子である馳浩と佐々木健介、パワーファイターである天山広吉と小島聡、レスリング出身である永田裕志と中西学が優遇され、リング上が長州カラーに染まっているという批判がありました。これは「指原以外に世間が食いつくメンバーがい」ないので、「指原1人に頼りきりのAKB48グループ」になっている現状にも当てはまります。今のAKB48グループは指原カラーに染まっているのですから。
また、新日は大都市でのビッグマッチ重視で、地方興行で手を抜いているという批判もありました。当時、週刊プロレス編集長だったターザン山本(山本隆司)が同誌から追放される原因になった批判です(後に山本が全日本プロレスのジャイアント馬場からの金銭授受をカミングアウトしたので、今となっては説得力を欠きますけど)。これは、AKB48グループに対する「それより、HKT48やSKE48のファン離れをどうにかしろ」という厳しい意見に、地方軽視という点で通じるものがあります。
何かと問題を抱えている指原のSTU48兼任ですが、おそらく指原には内に秘めたる野望があります。転載記事には、「STU48は、兵庫・岡山・広島・山口・愛媛・香川・徳島の瀬戸内7県が本拠地。劇場は船上に設けられるといい、運営は『美しい瀬戸内海を航行し、主要港で公演を実施して参ります』としてい」ます。瀬戸内海には、あの巌流島があります。宮本武蔵と佐々木小次郎が、猪木とマサ斎藤が、馳とタイガー・ジェット・シンが闘った伝説の地です。実は、巌流島で試合をするというアイデアは藤波辰爾の発案でした。大分県出身の藤波が山口県出身の長州と両県の間にある巌流島で闘ったら面白いだろうという発想です。結局、猪木にパクられたわけですが。
大分県出身の指原は、同郷の先輩である藤波の夢を叶えるため、“アイドル版長州力”と言うべき勢力を持った現在、STU48による巌流島公演を計画していることでしょう。絶対やってやるって!(何故か越中の口調)。
以上、おっさんの妄想でした。