ミルコ優勝のRIZINは視聴率7・1%
◆RIZIN FIGHTING WORLD GP 2016 無差別級トーナメントFinal ROUND(31日・さいたまスーパーアリーナ)
大みそかに放送された格闘技の祭典、フジテレビ「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND―PRIX2016無差別級トーナメント」(後6時)の平均視聴率が7・1%だったことが2日分かった。
GPトーナメントと銘打った大会はミルコ・クロコップ(42)=クロアチア=が全試合KO勝ちで無差別級初代王者に輝いた。(数字はいずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ)。
【ここから私の意見】
高田延彦RIZIN統括本部長のフンドシ姿に新宿二丁目界隈が「うほ!」となったであろう、フジテレビの大晦日格闘技特番「RIZIN」を観ました。平均視聴率は昨年より0.2%下がっていますが、フジテレビ全体の視聴率が低下している現状では、悪くない結果だと思います。
大晦日の民放視聴率トップは、日本テレビの「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しSP!絶対に笑ってはいけない科学博士24時」でした。第1部(18:30~)が17.7%、第2部(21:00~)が16.1%を記録しました。「RIZIN」がダブルスコアの差を付けられたのは当然です。斎藤工、原田龍二、西岡徳馬があれほどのことをやったのですから。
「RIZIN」の試合内容については、重量級(女子のギャビ・ガルシア対堀田祐美子を含む)がダメでしたね。勿論バルトが悪いです。無差別級トーナメントでは藤田和之に高阪剛と、「大晦日まで残ってくださいね」とばかりに贔屓されたカードを組まれたのに、ミルコ・クロコップに惨敗です。2003年大晦日の曙を思い出しました。おかげで正月の旅番組に出演しているバルトを見ても、「何やってんだ!」と腹が立ってしまいます。もっと減量して、何か決め技を持たないと、格闘家バルトの行く末は厳しいでしょう(旅タレントとして生きていくなら、今のままで構いませんけど)。
かつて「PRIDE」や「K-1Dynamite!!」の重量級が盛り上がったのは、プロレスラーを生贄にしてきたからです。「PRIDE」の起源は高田延彦対ヒクソン・グレイシーで、それから多くのプロレスラーが挑戦し、無残に敗れました。数少ない成功例である桜庭和志が「グレイシー・ハンター」と呼ばれるほどの快進撃を見せながら、結局ヴァンダレイ・シウバの生贄になりました。現在この戦略を使おうにも、プロレスがエンターテインメント化し、総合格闘技と厳格な一線を引くことで成功しているので、選手もプロレスファンも乗ってこないでしょう(新日本プロレスのオカダ・カズチカや内藤哲也が総合格闘技に挑戦することを誰が望みます?)。「RIZIN」重量級の悩みどころの一つです。
希望が見えたのは中軽量級と女子の若手です。才賀紀左衛門が快勝し(妻あびる優が歓喜の絶叫!)、10代の那須川天心が二日とも出場して勝利したのは、今後に期待が持てます。「RIZIN」女子エースとなったRENAと、キャラクターも実力も兼ね備えた中井りんが輝いていました。お上が言う「女性が輝く社会」は、そこだけで実現していたかのようです。
これからの「RIZIN」は、「誰がクロン・グレイシーを倒すか」に注目です。この流れに乗るか、あるいは違う流れを作れるかが若手選手の課題になります。
私としては、ぜひ「RIZIN」のリングに上げてほしい人材がいます。元プロ野球選手の野村貴仁です。昨年ワイドショーでゴミ屋敷&ヘルメット&髭というビジュアルショックをかましてくれましたが、近頃は格闘技参戦が噂になりました(結局実現しませんでしたが)。何とか今年の大晦日に実現できないでしょうか。勿論リングサイドに清原和博を招待して。
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