大晦日の格闘技特番について思う2016 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

懲りないTBSとフジテレビ……今年も『紅白』裏で“時代錯誤”の格闘技対決

 
大みそかの『NHK紅白歌合戦』の裏で、TBSとフジテレビが今年も性懲りもなく、格闘技対決を放送することがわかった。
 
TBSは今年で5年目を迎えるスポーツバラエティ『史上最大の極限バトル KYOKUGEN 2016』(午後6時~11時30分予定)を放送するが、その番組の1コーナーで、元K-1 MAX世界王者の魔裟斗と元PRIDEライト級王者の五味隆典が対戦する。舞台は神奈川・横浜市の大さん橋ホールで、K-1ルールの3分5ラウンドで判定決着なし。
 
昨年の大みそか、魔裟斗は6年ぶりの“一夜限定復帰”と称して、総合格闘家の山本“KID”徳郁と、K-1ルールの3分3ラウンドで11年ぶりに再戦。KIDは距離を取ってほとんど攻撃することなく、魔裟斗の一方的な判定勝ちとなった。
 
魔裟斗は試合後のインタビューで、「もうリングには上がらない」とコメントしていたが、TBSのオファーにあっさり前言を撤回し、2年連続で『KYOKUGEN』で試合をすることになった。
 
この一戦が放送された第3部(午後10時~10時52分)の視聴率は9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、試合後のインタビューやエンディングを織り込んだ第4部(午後10時52分~11時35分)は4.6%だった。
 
同番組のほかの時間帯の視聴率は、第1部(午後6時~7時)が8.8%。ボクシングの井岡一翔、高山勝成の2大世界戦をオンエアした第2部(7時~10時)は7.7%。数字的には、魔裟斗の復帰戦が最も高い視聴率であったが、しょせん1ケタ台。『紅白』の裏で民放1位だった日本テレビ系『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 大晦日年越しスペシャル 絶対に笑ってはいけない名探偵24時!』の第1部(午後6時30分~9時)の17.8%、第2部(午後9時~深夜0時30分)の15.3%には遠く及ばず、自慢できるような視聴率ではなかった
 
「今年の大みそかは、プロボクシングWBA世界フライ級王者の井岡が、同級暫定王者のスタンプ・キャットニワットと王座統一戦を行います。TBSから正式な発表はまだありませんが、今年も『KYOKUGEN』で井岡の試合を放送するのは決定的です。よって、井岡、魔裟斗、バラエティの3本立てとなります。確かに五味は、全盛期の総合格闘技を支えた選手ですが、いまや“過去の人”で、一般的なネームバリューではKIDより下。五味もKID同様、米国最大手の総合格闘技団体UFCに上がっている選手ですから、ガチンコの試合ではなく、エキシビション的な色合いになるのが濃厚です。視聴者もバカではありませんから、視聴率には期待できないでしょう」(スポーツ紙記者)
 
一方、昨年の大みそか、2005年の「PRIDE」以来、10年ぶりに格闘技イベント『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND PRIX~IZAの舞』を中継したフジテレビが、今年も『紅白』の裏で『RIZIN』を放送することを決めた。オンエアは午後6時から11時45分で、昨年より1時間長くなる。
 
今年も12月29日、31日に行われるさいたまスーパーアリーナでの2連戦を中継。すでに「無差別級トーナメント2回戦」のミルコ・クロコップ vs ヴァンダレイ・シウバ、高阪剛 vs バルト(元大関・把瑠都)。スペシャルワンマッチの川尻達也 vs クロン・グレイシー、所英男 vs 山本アーセン、アンディ・ウィン vs 山本美憂、ギャビ・ガルシア vs 神取忍、坂田亘 vs 桜井“マッハ”速人などの対戦カードが決定しているが、正直、「昔の名前で出ています」という印象が強い。
 
昨年大みそかの『RIZIN』の視聴率は、第1部(午後7時~8時45分)=5.0%、第2部(午後8時45分~10時30分)=7.3%、第3部(午後10時30分~11時45分)=3.7%。今年9月25日にゴールデン帯(午後7時~9時54分)で放送された『RIZIN』は8.5%で、いずれも合格点にはほど遠い視聴率だった。それなのになぜ、フジは2年連続で『RIZIN』を中継するのか?
 
「ここ数年、フジの『紅白』の裏の視聴率は、14年の『THE FACE OF 2014 世界が選ぶ今年の顔!アワード』が4.0%、『ワンピース エピソードオブチョッパー+冬に咲く、奇跡の桜』が3.3%、『2014→2015 ツキたい人グランプリ~ゆく年つく年~』が2.5%と、すべて5%割れ。13年の『祝!2020 東京決定SP』に至っては、第1部『スポーツ衝撃の生対決と伝説の名場面で最高のおもてなし』が2.0%、第2部『東京五輪夢と奇跡の物語」』が2.5%と惨たんたるものでした。ですから、一から新たな番組を作って爆死するより、7~8%台は見込めそうな『RIZIN』のほうが、まだマシとの考えなのでしょう。妥協案以外のなにものでもありません」(テレビ誌関係者)
 
かつて、全盛期のK-1『Dynamite!!』(TBS系)、『PRIDE 男祭り』(フジテレビ系)は、大みそかのプライム帯で15%超の視聴率を獲得する人気コンテンツだった。しかし、それも過去の話。格闘技ブームなど、とうの昔に去っている。そんな中、今年も『紅白』の裏で格闘技対決など、時代錯誤も甚だしい。ただ、今の両局にとっては、“苦肉の策”なのだろう。
(文=田中七男)
転載元:日刊サイゾー
 
【ここから私の意見】
 
TBSとフジテレビは、今年の大晦日も格闘技特番で勝負します。TBSの魔裟斗VS五味隆典は間違いなくエキシビジョンでしょう。真剣勝負を期待してはいけません。なぜ山本“KID”徳郁や五味のような総合格闘家ではなく、打撃のプロフェッショナルを当てないのか疑問です。まあ、秋田県にTBSのネット局がないので、私は観ることができません(大館市だとケーブルテレビ加入すれば視聴可能らしいですけど
 
フジテレビの『RIZIN』は、まだ「昔の名前で出ています」な選手が多いです。ミルコ、シウバ、川尻、所、美憂、神取、坂田、桜井と十年以上前だったら、盛り上がる顔ぶれですね。神取に至っては、もう52歳ですから肉体的に厳しいものがあります(おそらく、がん闘病生活から復帰した北斗晶を絡めてくると思います)。せいぜい視聴率目当ての見世物というガッカリな結果にならないことを祈るだけです。
 
『RIZIN』には、まだ無名の若手選手がいるので、彼(女)たちが奮起して、良い闘いぶりを見せれば、徐々に人気は上がって行きます。その意味で無差別級トーナメント2回戦のミルコVSシウバ、高阪VSバルト以外の2試合をカットするなと言いたいです。
 
フジテレビ側が「苦肉の策」というネガティブな思いを持たず、本腰を入れて取り組めば、冷ややかな目を向ける世間に対し、一矢報いることはできるはずです。「つまらん紅白なんかよりRIZIN観た方が良かったぁ!」と全国的に嘆かせる番組にしてほしいです。
 
RIZIN FIGHTING FEDERATIONオフィシャルサイトはこちらから
 
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