HKT指原「東スポ社内で号泣」これが全真相
10月17日に放送された「好きか嫌いか言う時間SP」(TBS系)の収録現場で、HKT48の指原莉乃(23)が本紙記者の前で号泣していたことが「週刊文春」で報じられ、ファンの間に動揺が広がっている。AKB総選挙2年連続1位の“絶対エース”に何があったのか? 文春にも報じられなかった涙の真相を公開する。
番組の企画は「指原VS東スポ記者のガチンコ対決」。放送では指原が、MCのブラックマヨネーズの吉田敬(43)、南海キャンディーズの山里亮太(39)と一緒に東京・江東区の東京スポーツ新聞社編集局を見学した後、本社会議室をスタジオとして“対決”収録が行われた。
冒頭は「カッパ発見!」など東スポならではのスクープ話。この時は指原も「ハハハ!」と盛り上がっていたが、乃木坂46との一件を報じた過去の東スポ紙面を見た指原は「これはウソです! 悲しい!」と泣きながら猛抗議したのだ。
「バラエティー番組で指原率いるHKTが乃木坂と放送枠を巡ってじゃんけん対決。敗れた乃木坂メンバーが悔し涙を流した。それに対して、指原が『泣いたらHKTの子たちが喜べない』と叱った一件です。指原は『絶対、ウソです!』『これで乃木坂のファンの方からすごく叩かれたんですから!』などと猛抗議し、本紙記者も『記事には自信を持っている』とバトルが続きました。指原は『ここ、カットしないでくださいよ!』と強気な姿勢を貫いた」(本紙AKB担当記者)
番組では放送されなかったが、想定外の事態に会議室は騒然となり、誰もフォローできない状況に。一時は収録がストップした。そもそもこの日、指原が編集部を訪れ、本紙記者と対面した時に“伏線”はあった。
AKB48・小嶋陽菜(28)推しの本紙記者は指原と対面した第一声で「あ、(今日は)こじはるさんじゃないんですね」と笑い含みでジャブを放ったのだが、AKB関係者は「指原も23歳の女の子です。いきなり『こじはるの方がよかった』と言われたら、傷つきますよ」と指摘する。
確かに号泣し、本紙記者に「ほんと嫌い! 大嫌い!」と訴えた後「さっきもいきなり『こじはるさんがよかった』とイジってきて…。そういう変なイジリ方もほんとヤダ!」と抗議した。
メーク直しのために収録が中断し、本紙記者も「日本中のさしこファンを敵に回してしまったかな…」とやや後悔。フォローも兼ねて「指原さんはいい面もあるんです」と切り出し、指原がテレビ局関係者に「こういう子もいますよ」とHKTの後輩メンバーたちを売り込む“敏腕営業マン”ぶりを伝えたが、指原は「そんなこと一度もしてない」と姿勢は変わらなかった。
「指原が後輩メンバーを売り込んでいる姿は多くのスタッフが目撃している。番組の“流れ的”に否定せざるを得なかったのでしょう。48グループでも超多忙な指原は、事前に仕事の内容を細かく把握する時間がなく、ぶっつけ本番も多い。個人とグループの仕事が分刻みに重なると、疲れ果てて『もう無理です…』と泣くこともある。今回も朝から働きづめで、収録も深夜スタート。精神的にも追い詰められていたのもあると思う」(前同)
涙を拭いて仕切り直した収録後半、記者の「帰宅が早くなったのは男ができたからでは」との追及に対し、指原は「ネコを飼い始めたからです。男がいて帰宅が早いんだったら、5~6年前からそうしている」と見事な返しで、笑いを誘った。
放送された番組や、文春にも報じられていないが、指原は収録の終盤で「いろいろすいませんでした」「こうやって顔を合わせて話せて良かったです。分かり合えることもありますね。ありがとうございました」と“天敵”の本紙記者に感謝を口にしたのも事実だ。
「うがった見方をすれば“戦略”とも感じられるかもしれませんが、指原は収録後のツイッターでこの日の仕事の反省もしてましたし、泣いたことを後悔したのでは? 他の共演者も困惑させて迷惑かけましたし」とは前出のAKB関係者。
収録後、カメラの回っていないところで本紙記者が東スポ特製UFOTシャツを渡すと、指原は「こんなモン、いらね~よ!」とキレてみせ、編集局を笑わせた後で「ありがとうございます」と受け取り「これからもよろしくお願いします」と大物ぶりを見せつけ、東スポを後にしたのだった。
【ここから私の意見】
「指原VS東スポ記者のガチンコ対決」と謳った番組ですが、指原をアイドル版長州力とみなす私にとって、これは指原と東スポの“プロレス”です。東スポは力道山時代からプロレスを扱ってきた老舗プロレスマスコミであり、プロレス的な阿吽の呼吸は心得ています。初っ端の「こじはるイジリ」から終盤の「東スポ特製UFOTシャツ」まで、東スポの多彩な攻めは続き、これに対し、指原は読者に「ガチか!?」と思わせるバンプ(受身)と反撃を繰り出しています。
プロレスは虚実皮膜のグレイゾーンを楽しむ奥深い娯楽です。一見すると真実がよく出来た嘘だったり、嘘っぽいことが紛れもない真実であったりというカオスな世界です。レスラー本人、プロレス団体の裏方、プロレスマスコミ(梶原一騎も含む)が作ってきた物語(story)の蓄積が、長きに渡るプロレス界の歴史(history)を形成してきたのです。今回の事件も、そうした虚実皮膜の物語の匂いがプンプンします。
そういったプロレス的見方に染まって育った人間には、あらゆる事象をプロレスに無理矢理結びつける習性があります。例えば途中に挿入されている指原の多忙エピソードで、アントニオ猪木の「こんなプロレスを続けていたら10年持つ選手生命が1年で終わってしまうかもしれない。ただ、それがファンに対してのわれわれの義務ですから」という名言を思い出します。そして「こんな芸能活動を続けていたら10年持つアイドル生命が1年で終わってしまうかもしれない。ただ、それがファンに対してのわれわれの義務ですから」と変換し、指原のプロ意識に感動します(自分勝手に)。
今回の事件で指原は激怒したり、号泣したりしていますが、最後に余裕の大物ぶりを見せつけています。アイドル版長州力らしく、「指原はキレてないですよ。指原キレさせたら大したものですよ」という感じです。