「日曜バラエティー」の山田邦子 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

NHKラジオ第1で毎週日曜日午後1時5分から「日曜バラエティー」が放送されています。
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歌あり笑いありの約2時間半の公開生放送です。途中2回ほどニュースが10分ほど入りますが、NHKなのでCMなしのノンストップで駆け抜けます。
 
歌ありと言っても、歌のゲストは演歌・歌謡曲系がほとんどです。また笑いありと言っても、演芸ゲストはケーシー高峰(下ネタ医学漫談)や堺すすむ(何でかフラメンコ)あたりの昭和の香りがする芸人がほとんどです。構成作家が日本テレビ系「笑点」と同じなので、よく似たテイストになっています。何しろレギュラー出演している柳亭市弥、春風亭昇也、神田真紅の3人を、「コロコロトリオ」とネーミングしているセンスで推して知るべしです。
 
それでも、この昭和演芸テイストは悪くありません。たまに聞くと、懐かしさに心安らぎます。「日曜バラエティー」の後には「上方演芸会」も(大相撲中継がなければ)放送されますので、更に懐かしさにどっぷり浸ることができます。
 
さて、この「日曜バラエティー」の司会を務めるのが山田邦子です。山田邦子と言えば、フジテレビ系「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」が高視聴率を稼ぎ、好感度タレントの代名詞と言われた存在でした。全国放送のゴールデンタイムで冠番組を持った女芸人は山田の後になく、「女性で唯一天下を取ったお笑いタレント」と評価する向きもあります(好感度が高かった頃のベッキーですら成し得なかった偉業です)。
 
その山田が現在テレビとラジオでレギュラー番組を1本ずつしか持っていない状況を、落ちぶれたと低評価するのは簡単ですが、果たしてそれでいいのでしょうか。よく中堅や若手のお笑い芸人が「お笑い界は上が詰まっている」と不満を口にすることがあります。これは大御所芸人がテレビのレギュラー番組を何本も持つという、お笑い界の新陳代謝の悪さに対する批判です。ベテラン芸人が上位に固執するのが悪いと言うなら、かつての上位から(自発的でないにせよ)退いた山田は潔いと高評価されるべきです。むしろ山田が退いたにもかかわらず、ゴールデンタイムの冠番組を持てなかった次世代の芸人たちの力量不足を批判の対象にすべきです(ちなみに、とんねるずも現在のレギュラー番組はフジテレビ系「とんねるずのみなさんのおかげでした」だけなので、同様のことが言えます)。
 
「日曜バラエティー」の山田邦子は、悠々自適なようでありながら、時折往年の実力をチラッと見せます。まだ山田は終わっていません。一度天下を取ったお笑いタレントなので、若手芸人が学ぶべきものは多々あると思います。アントニオ猪木のプロレス哲学を「猪木イズム」と呼ぶように、山田のお笑い哲学である「邦子イズム」の継承者は誰でしょう(猪木と山田はアゴつながり)。個人的には、山田と同じ太田プロダクション所属だと、「お笑い」の部分は柳原可奈子が、「タレント」の部分は指原莉乃が近いような気がします。
 
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