【映画評】バンパイア・ラヴァーズ | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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エロティックな描写に力を注いだ吸血鬼もの。将軍がマルーシカという少女を預かるが、姪ローラが不審な死を遂げる。マルーシカの正体は吸血鬼カーミラだった。彼女はミラーカと名前を変え、エマという女性の屋敷に入り込む。そこで、執事や同居人を意のままに操り、エマの生き血をすする(Yahoo!映画より引用)。1970年イギリス公開で日本劇場未公開作品。監督はロイ・ウォード・ベイカーで、出演はイングリッド・ピット、ジョージ・コール、ケイト・オマラ、ピーター・カッシング。
 
怪奇映画の名門ハマー・フィルム・プロダクションが、業績低迷を打破するための新機軸として打ち出したエロ吸血鬼映画です。低迷するとエロで勝負するのは、日本の日活や東映と同じ歴史を歩んでいます。
 
エロと言っても、せいぜい胸の谷間や白いおっぱいを見せる程度で、ハードな性描写はありません。『スペースバンパイア』みたいな、宇宙からやって来たすっぽんぽん女吸血鬼を期待してはいけません。
 
女吸血鬼カーミラ(ピット)は美少女をメインに襲うというレズビアン的要素があります(熟女や男も襲いますが、それは目的達成の「手段」としてです)。時代設定が19世紀ヨーロッパということもあり、耽美的な雰囲気を漂わせています。近年のホラー映画をデカ盛りコッテリ二郎系ラーメンだとすれば、本作はシンプルさっぱり中華そばという感じです(これ、例えとして適切か?)
 
日本の場合、レズビアン吸血鬼ではなく、美少年だらけのBL(ボーイズラブ)吸血鬼にした方が、腐女子人気が出るでしょうね(おそらく既にあると思われますが)。
 
★★☆☆☆(2016年8月18日(木)DVD鑑賞)
 
多くの吸血鬼映画に出演したピーター・カッシングが、本作を引き締めています。
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