【映画評】アルゴ探検隊の大冒険 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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ギリシャ神話に材を取り、幸福をもたらすと言う“黄金の羊の毛皮”を求めて旅立つイアソン一行の冒険を描く(Yahoo!映画より引用)。1964年日本公開作品。監督はドン・チャフィーで、出演はトッド・アームストロング、ナンシー・コヴァック、ゲイリー・レイモンド、ローレンス・ナイスミス。
 
「西川君が気絶してもうた! アルゴさんとこの探検隊呼ばなあかん!」
 
そんな風にお笑いコンビ、レギュラーの「あるある探検隊」の元ネタではないかと、私が勝手に思っている特撮ファンタジー映画です。
 
ギリシャ神話を題材にしているので、登場人物はギリシャ語読みのはずですが、字幕だと主人公イアソンは「ジェーソン」と英語読みされます。それならヘラクレスは「ハーキュリース」になるのではないかと疑問が生じます。こんな細かいことに気が行き過ぎると、「男のおばさん」と呼ばれそうなので止めます(「男のおばさん」は、おすぎとピーコが永六輔に付けた呼び名だそうです。永さんに合掌)。
 
本作は、アメリカにおける特撮の神様、レイ・ハリーハウゼンによるストップモーション・アニメが売りです。このストップモーション・アニメという手法は、欧米では長らく好まれ、ティム・バートンは『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』、『ティム・バートンのコープスブライド』、『フランケンウィニー』で、こだわりを見せてきました。
 
欧米でストップモーション・アニメが好まれるのに対し、日本の特撮の神様、円谷英二は着ぐるみ特撮を進化させ続けてきました。この点に文化の違いが見られます。ちなみにハリーハウゼンは『原子怪獣現わる』を、円谷は『ゴジラ』を同時期に作ったという不思議な縁があります。
 
本作におけるガイコツ剣士の剣闘シーンなどは、現代のVFXで再現すれば、もっとリアルな動きが可能かもしれません。しかし、ストップモーション・アニメには独特の味わいがあり、それはVFXで出せないのです。
 
★★☆☆☆(2016年6月21日(火)DVD鑑賞)
 
ストップモーション・アニメと着ぐるみ特撮の名作を見比べるのも良いですね。
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